好きな人。

□Episode 7
1ページ/1ページ

「名無しちゃんどしたん、その傷!?」

「2年の人たちにやられちゃいました」

「え、大丈夫!?」


あのあと、保健室に連れていってもらって手当をしてもらって山本彩と一緒に体育館に行ったら菜々さんが心配して駆け寄ってきた


「手当てはしてもらったんで…」

「ならええけど、むりしたらあかんで?」


心配そうな顔をする菜々さんに心臓が苦しくなる
私、ほんまに菜々さんのこと好きなんやな…


「集合ー!!」


山本彩が部員に声をかけてみんなを集めた


「新しくマネージャー入ったから紹介するわ
1年のななし名無しちゃん。」

「ななし名無しです!お願いします!」


頭を下げるとみんなから拍手がおこった


「名無しちゃんは初めは山田にいろんな事教えて貰って。
みんなはアップしてシュート練な!」

「「「はいっ!!」」」

「じゃ、とりあえず部室から案内するな?」

「はい!」


菜々さんは部室を案内してくれて、練習が始まるまでに用意するものを教えてくれた


「とりあえずこのくらいかな?
また、やりながら教えるな」

「わかりました!」


菜々さんはドジらしく色んなところでこけそうになっとった
そこにもキュンときたけど


「名無しちゃん、ちょってきてー!!」


体育館にもどると休憩に入ったらしく、輪になっとるところに山本彩に呼ばれた


「は、はい」

「彩さん、こんなカワイイ子どーやって捕まえたんですか?」

「さすがさや姉やな!こんな子を彼女にするなんて」

「か、かのじょ!?」


私が山本彩の彼女!?

てゆーかみんな彩さんとか呼んどるやんか
年下やのに彩とか呼んだらなにこいつにって思われるやん


「やから、名無しちゃんは彼女やないって」

「そうです!
私、彼女でもなんでもないです!」

「彩に惚れん女とかおるんやな…」

「さや姉もまだまだやな笑」

「あ、あのっ!」

「ん?名無しちゃん、どしたん?」

「わ、私…名無しちゃんやなくて呼び捨てで大丈夫です!」

「え…?」


やばい、みんな固まってしもーた。。
やけど、名無しちゃんとかちゃん付け嫌なんやもん…


「ほな、名無し、改めてよろしくな」


山本彩がニコッて笑って手を出してきた


「お願いします…」


手を握るとギュッとしてきてドキッとした


continue...
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ