恋を

□夢なら早く覚めて
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「ねね、ちっちー」


昼休憩、机に伏せて寝とるとバスケ部の先輩の優子先輩が来た


「ん、どしたんですか?」

「山田さん、今日はいないの?」

「あー、山田なら美優紀と食堂に行きましたよ」

「みるきーと仲いいんだ!!」


美優紀はバスケ部のマネージャーだから優子先輩も知っとる。
優子先輩が探しとる山田は一応あたしの彼女。
1回だけ部活見に来てくれて、その時に優子先輩が山田に一目惚れしたらしい


「美優紀と幼なじみなんですよ、アイツ」

「えー、あんな子が幼なじみとか羨ましいー!!」

「あ、優子先輩やー!!」


ちょうどよく美優紀と山田が帰ってきた


「山田さーん♡」

「きゃっ!
優子さんっ!!」


優子先輩は山田に抱きついた


「優子先輩ー私の菜々ちゃんに抱きつかんといてくださいよー」


美優紀はニヤニヤしながら山田に抱きついた


「私はみるきーのものやないー」

「えーなら大島さんのものになっちゃう??」


ニヤニヤしながら聞く優子先輩


「いややー」

「菜々ちゃんは私のー♡」

「私は彩のやー」


え!?


「え、ちっち?」

「私、彩と付き合ってん」


山田の告白で2人ともポカーンとしとる


「や、山田
言ってよかったん?」

「うん!!
やって事実やん?」

「菜々ちゃんが…」

「山田さーん…」


山田の手を引いてキスをした


「彩ちゃん、大胆」

「生ちゅーだ…」

「彩のばか//」

「山田はあたしのってみんなに知らせただけや」


クラスのみんなはキャーキャー言っとる


「大島さんもちゅうするー」

「だめです!!」

「えぇー。。」


1回だけってお願いしてくる優子先輩


「彩、大丈夫…?」

「山田さん、1回だけしよ?」

「え…」

「だーめーでーすー。」

「ねぇ、ちっいお願いー」


いいよね?って山田に聞く優子先輩

山田は断れずに戸惑っとった


「山田、ダメって言わんとされるで?」

「じゃあ菜々ちゃん、私としよー!」


美優紀が優子先輩を押しのけて山田に抱きついた


「もー!!2人とも山田から離れろやー!!」

「あ、ちっち!」

「彩ちゃん!」


山田の手を握って走って逃げた


「彩?」

「どした?」

「えへへ、好きやで」


照れたように笑う山田


「あんた、ほんま可愛いな」

「彩はいつもかっこいいな」

「まーな、あんたにかっこいいって思われたいしな」


山田を抱きしめて言うと山田も背中に腕をまわしてくれた


「…か…やか…さーやーかーっ!!」


ん…?


「彩、おーきーてー!!」

「え…?」

「やっと起きてくれた」

「どーゆーこと…?」

「彩、昼休憩からずっと寝とったで?」


ゆ、め…?


「もー早く帰るで??」


山田は腕を引っ張ってきた


「夢かよー…」


カバンを持って教室を出ていく山田を追いかけた


-end-

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