恋を

□心配事
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「彩ーっ!!」


撮影が終わった後に山田が走ってきた


「どしたん?」

「今日な、れいにゃんとご飯行ってくる!」


またれいにゃんかよ…


「そーなんや」

「うんっ!!
やから帰ったら鍵開けといてな?」

「あたし、鍵持ってないねん」

「え?
あ、私が持っとったんやった!!」


ポケットから鍵を出して渡してきた


「じゃ、鍵開けといてなー!!」


両手をぶんぶん振って去ってった山田

今日はコンビニでご飯済ますか…










帰ってお風呂に入って近くのコンビニにお弁当を買いに行った


「れいにゃーん!!」

「もー早く来てよー」


コンビニからの帰り、大好きなやつの声が聞こえて見ると山田とれいにゃんがおった


「つかまえたーっ!」

「きゃぁ!ちょっとー!!」


れいにゃんを追いかけよった山田がれいにゃんの背中に抱きついた


「えへへ」


山田は酔っとるのか顔が赤く、頬が緩んどった


「もー
さや姉に怒られるよ??」

「怒られへんもーん」

「私知らないからね」


山田はれいにゃんの腕に自分の腕を絡めてベッタリくっついて歩いとった


「なんやねん…」


あたしには一切そーゆーことしてくれんくせに

酔っとるからってわかっとるけど、わざわざあたしがもぉ仕事ないのにれいにゃんと出掛けるか?

山田たちを見るのが嫌になり急いで家に帰った


「ただいまー」


ご飯も食べずにソファーに横になっとると山田が帰ってきた


「彩?
ここで寝たら風邪ひくで?」

「ん」

「さーやーかー」


体をゆらす山田の手を握った


「おかえり」

「ただいま」


ふにゃっと笑った山田の頭に手を回して口付けた


「彩、ベッド行こ?」

「誘っとん?」

「ばっ、ばか//」

「…
れいにゃんと遊びすぎやねん
あたしにも少しは構えや」

「彩、ヤキモチ?」

「あたし以外と食べに行ってお酒飲むなや」

「え?」

「あんた飲んだらもっと可愛くなんねん
もぉちょい自覚しーや」

「さ、彩やってメンバーにモテモテやんか
AKBさんの中でも彩のこと好きな人いてんで?」

「ばか
あたしは山田のことしか考えてないわ」

「私も彩だけやで?」

「けどお酒は禁止な」


山田を抱きしめて言えば背中に腕を回してくれた


「菜々、ベッド行こ」


頷いた山田をお姫様抱っこしてベッドに連れて行った


「彩…」


首に手を回してきた山田にかぶさってキスをした


熱い夜のはじまり。


-end-

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