恋を

□おぱんつまん?いえ好きなだけです
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「今日さ、カラオケ行こーや!」


黒板の前でチャラチャラした女の子3人が大きな声で話よる。


「いーね!!」

「えー私お金ないんやけど…」

「大丈夫大丈夫!」

「あ、もしかして?笑」

「うん笑」


リーダー格の子が1番後ろに座っとるメガネをかけた2つ結びのいわゆる地味子のところに行った


「ねぇ、山田さん?
今日、私たちと遊ばん?」

「今日は、ちょっと…」

「もちろん遊ぶよな?」

「…」

「ほら、行こっ!」

「痛っ…」


山田の腕を引っ張り立ち上がらせ、カバンを持って出ていった

またか…


「ごめん、岸野ちょっと待っとってや」

「また正義のヒーロー?」

「正義のヒーローってなんやねん笑」

「スーパーマンとかやん」

「そんくらいわかっとるわ
とりあえず行ってくる」


いってらっしゃーいって呑気に手を振る岸野を後ろにさっきの子たちを追いかけた


「山田さん、そんなに私らと行きたくないん?」

「そ、それは…」

「ならさ、こんでいいからお金ちょうだいや」

「…」


あーぁ。
山田は反抗せぇへんからイジメの対象になるんやで…


「山田!」

「山本さん…?」

「あ、彩やん」

「あのさ、山田返してくれん?」

「え?」

「今日山田と用事あんねん
急がんといけんから、返してもらうな」


山田の手を握り教室までズンズン歩いて行った


「山本さんっ」

「あんたな、嫌なら嫌って言えや」

「やって…」

「嫌って言葉言えんのか?」

「言える、けど…」

「ちょっと来い」

「えっ!?」


教室の目の前まで来とったけど、進路変更。
トイレの個室に入った


「嫌って言わんとどーなるか、教えてやるよ」

「や、山本さんっ…?」


ドアとあたしの間に山田をいれ、山田の顔の横に片手を付いて、もぉ片方の手で顎を持った


「さすがにここまで来たらなにされるか分かるやろ?」

「っ//」


徐々に顔を近づけると、山田が目を見開いた


「ほら、はよ言わんとほんまにするで」


って言いながらも顔を近づけ、ほんまにあと少しで唇が触れる距離まで行った


「や、まもとさん///」

「彩や」

「さ、さやかっ//」


(チュッ


「んっ///」


山田はあたしを受け入れた


「そんな声だされたら、あたし止まらへん」

「えっ//」


顔を真っ赤にする山田に何度も何度もキスをした


「さ、さやっ」


苦しくなってあたしを呼ぶ山田の口が開いたのをチャンスに舌をすべりこませた


「んんっ」


篭ったような、いやらしい声が山田から聞こえ、理性がふっとびそうやった


「まじで止まれへん」

「いや、やっ…」


泣きながらその場にしゃがみこんでしまった山田


「お、おいっ」

「なんでこんな事するん…」


私なにもしてへんやんかってボロボロ泣きながら見てくる山田


「悪かった…」


ドアの鍵をあけ、山田を連れて出た


「山本さんはお友達おるやんか
こんな私に構っとったら山本さんまでいじめられちゃう…」

「あたしはそんな弱くないで?
ちゃんと嫌なもんは嫌って言える
山田やってさっき言えたやん」

「それとこれとはっ!」

「なに?」

「好きやないくせに、そーゆーことせんでやっ!!」

「あ…」

「ずっと山本さんのこと好きやってん…
やのに、こんな事するしっ…」

「あたしのこと。。」

「山本さんの気持ちがないことわかっとるのに、、
期待してまうやんか!!」

「や、山田落ち着いて」

「好きでおるのもあかんの?」

「とりあえず話聞け」


取り乱しとる山田を落ち着かせた


「まず、あたしのこと好きってほんまなん?」

「うん…」

「あたし、あんたのこと好きやないわけじゃないで?
あたしがなんのために毎回あんたを助けよると思っとん?」

「山本さんは正義感強いひとやから…」


まぁ、確かにそこは否定出来んな…
イジメとかありえへんって思っとるし。。


「それもあるけど、好きやからやで?」

「え…?」

「好きやない人にこんなことせぇへんわ」

「それって…」

「そーゆーことや」

「山本さん…」

「山田」

「ん?」

「あたしと付き合って」

「は、はい!//」


山田が可愛くて抱きしめた


「山本さん、ここトイレやで?」

「あはは、やな笑」

「山本さんとならどこでもえーんやけどな」

「彩な??」

「う、がんばる…」


-END-

ヒーロー彩ちゃんが書きたかった笑

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