恋を
□しあわせ
1ページ/1ページ
「ただいま」
「お、おかえり」
玄関を開けると、エプロンを付けた山田が出迎えてくれたけど、なんか変やし、顔赤いし
山田は芸能界引退して、あたしん家で一緒に住んどるんやけど、家事全般をしてくれとる。
「ん?なに?」
「あ、の…」
「ん?」
もじもじしてどしたんやろ?
漏れそうなんか?笑
「ご飯にする?お風呂にする?」
「あーどっちでも「それとも、わ、わたし…?」…山田で」
「や、ちゃうねんっ!!」
「ちょ、言い逃げかよ!?」
ゆでダコみたいに真っ赤になって、あたしの手から鞄を奪って戻って行ったけど、スイッチ入ったやん
「山田から貰うわ」
「ひゃぁっ、」
寝室に鞄を置きに行った山田の後ろから寄っていき、ベッドに押し倒して山田の上に跨った
「あかんよ?」
「でも、山田がスイッチ入れたんやで?」
「ちゃうねん、あれはみるきーが…」
「ほんなら、キスだけでええよ」
「ええよ」
ゆっくり顔を近づけると、目を瞑った山田が待ちきれずに唇を押し当ててきた
はい、切れました
せっかく我慢しようと思ったのに、山田が悪いんやで
「んぅっ、さや、まっ…!」
がっつくように唇を合わせれば、あたしに応えようと頑張っとる山田が上手く息が出来ずにぎゅぅっとしがみついてきた
「ん…はぁっ、さや、かぁ…」
舌で口内を犯せばゾクゾクするのか、ピクっと身体を震わせて、快感に耐えようとする山田
「やまだ」
「あほ、ちゃうっ…」
山田の背中に手を回してブラのホックを探すけど、見つからへん
もしかして…
「下着、付けてへんの?」
「ちゃうねんっ!」
やばい、ニヤけるやん
山田もなんだかんだ初めからヤる気やったとか、嬉しすぎて、頬が緩む
「脱がすで」
「ん、ちゅー、して?」
ちゅっ、ちゅっ、とリップ音を響かせながら服をぬがし、豊満な胸に手を伸ばした
「んあっ、あかんっ…」
「これがええやろ?」
「ひゃぁっ…あっ、!」
主張しとるそれを片手で攻めれば甘い声が溢れてくる
「はぁっ、さやかっ…」
「んー?」
「な、めてっ…っぁん、」
頬を紅潮させた山田におねだりなんかされて、断れるはずもなく、言われるがまま、それにしゃぶりつくと、求めとった快感なのか、身体をビクビクさせながら甘い声で名前を呼びながらしがみついてくる
山田のおっぱいを堪能し、下へ手を滑り込ますと、こっちもつけてへんらしく、少し触るだけで指に蜜が絡みついてきた
「みて」
「いややぁ」
「入れて欲しい?」
「ん、いれて」
今日の山田は素直すぎて、心臓が持たへんかもしれへん
「ひゃああっ」
「すんなり入ったで」
「あか、んっ…さやかっ、イっ…!」
「イきそう?」
コクコク頷きながら快感を耐える山田の気持ちいいところをつけば声にならへん声をあげて身体を反らしてあたしの指を締め付けてイったらしい
「はぁはぁ…」
「今日は積極的やったな」
「はずかしい」
ぐたりとしとる山田の横に同じように横になれば、控えめに腕にくっついてきた
「みるきーがな、彩ちゃんは多分菜々ちゃんが芸能界引退したこと気にしとるでって」
「え?」
「自分のやりたいこと全部やりきったから、次は彩がやりたいこと全部できるように、彩のこと支えたいねん」
「やからって、芸能界におればまたやりたいこととか出来るかもしれんやん」
「ええの」
なにがって聞こうとしたけど、山田の顔がまっすぐあたしを見てくるから出てこーへん
「彩と幸せになれたら、これ以上のことなんかあらへんやろ」
「なんやねん、いきなり」
「幸せにしてくれる?」
「今、幸せやないんかい」
「ふふ、ないしょ」
大丈夫、これからも幸せにする気は満々やで。
-END-