しちゃいました

□釣り合い不釣り合い
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「彩ちゃーん」

「さや姉ー」

「彩ー」


いろんなメンバーに呼ばれる彼女のさや姉


「名無しー」

「あ、菜々ちゃんやー!!」


ソファに座ってあちこち動くさや姉を見とると隣に菜々ちゃんが来てくれた


「さや姉モテモテやなー」

「私とじゃやっぱり釣り合わんよね…」


さや姉は優しくて、顔も良くて、完ぺき…


「そんなことないと思うで??」

「さや姉の隣はけいっちみたいに綺麗な人か
みるきーみたに可愛い人の方がお似合いやねん…」

「名無しも可愛いから自信持ち?」

「なーなーちゃーんー…」


菜々ちゃんの胸に飛び込んだ


「名無しはまだ子供やなー」


頭をポンポンして落ち着かせてくれる菜々ちゃん


「子供やねん…
やからさや姉と釣り合わんのんや…」

「釣り合ってないわけではないと思うで?」

「うぅー。。」


菜々ちゃんにギュッと抱きついた


「名無しは自信なさすぎやねん
もっと自信持ち?」

「やってほんまに可愛くないし、子供やし…」

「もー…」


名無し顔上げて?って言われて顔をあげたら菜々ちゃんの顔が近づいてきた


(チュッ


「え…」

「私も名無しのこと好きやねんで?」


菜々ちゃんが、私のこと…?


「気づかへんかったやろ?
他にもたくさんおるんやで?名無しのこと好きなメンバー」


私のこと好きなメンバーがたくさん…?


「名無しは鈍感やし、自信ないから気付いてへんだけやで?」

「や、やって…」

「おいこら」


いきなり声が聞こえて腕をグッと引かれて立ち上がらされた


「あ、さや姉やー」

「あんた、人の女誘惑すんなや」

「別にしてへんで??
慰めよっただけー!」


ねーって笑顔で言ってくる菜々ちゃん


「う、うん…」

「慰めでキスするか、ぼけ」

「それはしょうがないやろ??
好きなんやし」

「やからってすんなや」

「はーい、ごめんなさいー」


パタパタと逃げてった菜々ちゃん


「あんたもスキありすぎやねん
もぉ少しは自覚持ちーや」

「ご、ごめんなさい…」

「いや、まぁ
放ったらかしにしとったあたしも悪いねんけどな」


さっきまで菜々ちゃんが座っとったところにさや姉が座って横をポンポンと座れと合図してきた


「あん、な…」

「ん?」

「さや姉、いろんな人にモテるから心配やってん…
そしたら菜々ちゃんが慰めに来てくれただけやねん
菜々ちゃんは悪くないねん…」

「わかっとる。
ただ、名無しが不安なのに気づいてやれんかったあたし自身にむかついとんねん」

「んーん
さや姉も悪くない」

「なんでそんな事言うん?」

「やってな、さや姉はちゃんと愛情くれとんのに私がただ不安になっただけやねん
さや姉の愛が足りんとかじゃないねん」

「名無し…」

「さや姉が完ぺきやから、私も完ぺきにならんとつりあわんって思ってん…」

「あたしは名無しが思っとるほど完ぺきやないねんで?
足りんところがまだまだある
やから、2人で頑張ってこ?」

「うん…!」

「ちゃんと名無しのこと好きやから、つりあうとか考えんな」

「わかった
ありがとう」


さや姉にぎゅっと抱きつくとぶっきらぼうに暑いねんって返ってきたけど、少しだけ見えとる耳が真っ赤やからそのままでおることにした


-END-

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