しちゃいました

□好きになる
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彩を屋上に残したまま今まで遊んどった子のところに行って今後一切遊ばへんことと関係を切ることを一方的に告げていった


「はぁはぁ、まだおった…」

「待っとけって言うたやんか」


屋上に戻るとさっきと同じように柵に手をついて空を見上げとる彩がおった


背中に抱きつくとビクっとした彩やったけど、ふりはらわれんかった。


「全員と切ったから。」

「え?」

「遊んどった子と関係切ってきた」

「何でそこまで…」

「やって彩が信じてくれへんもん」

「あんたアホちゃう」

「んーアホかもな笑」

「ほんま。アホやで。」

「でも好きなんやからしょうがないやろ」


彩はそっぽ向いたけど、風が吹いて乱れた髪の間から赤くなっとる耳が見えてんで。


「さーやか。」

「なんやねん」

「好きやで」

「あっそ」


背中から抱きしめて言ったのに声色を一切変えず腕をほどかれた


「こないだ好きって言うてくれたやんかー」

「おぼえてへんな」

「むぅ…」

「あはは、拗ねんでもええやん笑」


笑った…彩が笑った!!


「彩、キスしたい」

「んーいややなぁ
教室戻るで」


ちぇっ…
流れ的にさせてくれると思ったのに

屋上を出ていく彩の背中をおいかけた


「あ。」

「ん?どしたん?」


いきなり階段の途中で止まった彩。


なんや、忘れ物でもしたんかな?


呑気に2段下から彩を見とるとにやっと笑った彩が近づいてきた


「ん?…ぇ。」


キス、された…?
今彩からキスされたよな?

え、やばい、なにあれ、は!?


「先行くで」

「ちょ、今のなんなん!!」

「さぁ?」

「さぁ?って!!」

「あんたが言うたんやん」

「でも彩からとは言うてへんで!?」

「いややったん?」

「なわけないやろ!!
むしろ嬉しいわ!!」

「ならええやん」

「あ、待ってやー!」


-END-


書きながら思った…
クララやん←
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