しちゃいました

□彼女になれますか
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「名無しおはよ」

「おはようございます」

「今日も」

「あ、まおきゅん聞いてー」


いつものように楽屋に入ってすぐ気づいてくれた彩さん。

やけど、あの子の視線が痛くてまおきゅんのところにいった


「彩さんのこと、いいん?」

「え?」

「最近全然話してないやん」

「そんなことないで」

「名無しちゃん」

「なぁこれ全然進まへんー。。」


携帯ゲームを開いてまおきゅんに見せた


「それは彩さんが上手いで」

「むぅ。」

「呼ぶ?」

「いい、自分で出来るし」

「もーなにがあったん??」

「べつに。」


自分で進めるし…

ちらっとあの子を見るとまおきゅんとおる私に満足したのか隣の子と笑って話をしとる


「名無し次やってー」

「はーい
まおきゅん、進めといて!」

「え」

「よろしくな!」


里香さんに呼ばれて撮影に行った


まおきゅん進めてくれとるかなぁ


「名無し」

「里香さん…」


撮影が終わって楽屋に帰ろーとすると里香さんが待っとった


「当ててあげよーか?」

「え?」

「彩に近づくなって言われたやろ?」

「な、なんのことですか」

「彩は嫌っとるとかも言われたん?」

「意味がわからないです」

「誰に言われたん?」

「別に、誰にも…」

「よーく分かったわ」


納得したかのように去っていった里香さん

なにも言うてへんのに。


「さ、彩さん」

「ん?」

「次お願いします」

「うん
ありがとな」


スタッフさんに呼んできてって言われたし、これは仕方ないよな。

ただ、彩さんが頭を撫でて行ったからあの子からの視線が…


「なぁ」


ほらきた。
里香さんにバレそうやのに。
て言うか絶対バレとるよな…


「ほんまいい加減にしーや?」

「でも今のは…」

「はい、そこまでー
楽屋では仲良くしよーな?」


反論しよーとすると里香さんが間に入って止めに来た

やっぱりバレとったよな…


「とりあえず名無しは待っとき」

「はい」


里香さんはあの子を連れて楽屋から出ていった


「名無しちゃん、これ」

「あ、進めといてくれたん?ありがとう」


まおきゅんの隣に座ると預けとった携帯を返してくれた


「お礼は彩さんに」

「え?」

「これやってくれたの彩さんやから」

「そーなんや」


後でお礼言うとかんとやな
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