しちゃいました

□好きならよくね?
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先輩がすき





「名無し、なんか落ちたで」

「え?あっ!!」


ポケットに入れたままやった美優紀さんからの手紙…


「返してください」

「ちょ、名無し
なんなん、それ」

「別に彩さんには関係ないです」

「ふーん」


中、見てへんよな…?


「彩ちゃん、授業始まっちゃうで?」

「おう」

「名無しちゃんも遅刻しやんようにな」

「はい。失礼します」

「名無し、またLINEするからな
絶対見てな」


彩さんと美優紀さんは腕を絡ませたまま歩いていった

授業出る気にならへんし、サボろっかな
どーせ今から行っても間に合わへんし。











「何寝てんねん」

「ん…?」

「教室行ったらおらへんからもしかしたらと思って来てみてん」


やっぱりここやと思ったわなんて私の頭を撫でながらベッドに腰をかけた彩さん。


あれから保健室に行って寝ちゃってたんや…


「名無し?起きとるか?」

「起きました」

「授業出てへんのんやって?」

「なんか、出る気にならへんくて…」

「ならあたしもサボればよかったー」


ちょっと寄ってって言いながらベッドに入ってきた彩さん

美優紀さんがおるからどうせサボらへんくせに。

てか、彼女がおるのに普通こんなことしやんでしょ


彩さんがわからへん。


「名無し、さっきの手紙見せて」

「嫌です。」

「…美優紀からやろ?」

「なっ、」


なんでわかるん

中見ただけでも名前は書いてあらへんからわからへんはずやのに…


「この学校にあたしのこと彩ちゃんなんて呼ぶの美優紀くらいしかおらへんわ」

「…中見たんや」

「なんですぐあたしに言わへんかったん?」

「あなたの彼女に言われたんでって言いますか?普通。」


言わへんやろ。


「彼女?」

「美優紀さんと付き合ってるんですよね?」

「付き合ってへんよ?」

「え?でもみんな言うてるし、美優紀さんだって…」


彩さんに腕絡ませたり、二人で放課後帰ったり、付き合ってる感じやんか。、


「美優紀とは幼馴染なだけやで
好きとか恋愛感情はあらへんよ」

「でも美優紀さんはどー思っとるか分からないですよ?」

「もし万が一美優紀があたしのこと好きでもあたしは名無しが好きやで」

「彩さん…」

「名無しもあたしのこと好きやろ?」

「なっ、」

「なぁ、好き?」

「は、い…」

「それじゃ分からへんけど?」

「好きです、彩さんのこと」

「ほんならあたしと付き合おーや」

「はい」


恥ずかしくて目も合わされへんのに、グイッと顔を両手で挟んで見つめてきた彩さん。

恥ずかしすぎる…


「敬語、禁止な」

「え、無理です!!」

「敬語使ったら、キスやからな」

「わかりました」

「はい、記念すべき1回目やな」

「んっ、」


初っ端から唇を奪われました。


-END-

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