しちゃいました

□シトラス
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「髪、反則やで」

「え?」

「肩につく長さは結ばなあかんから」

「あーごめんなさい」


ままの再婚で決まった転校初日で頑張ろうと思っとると門のところで止められた。

生徒会長って腕章しとるから3年生なんやろーな


「あと、スカート丈もメイクもあかんから」

「え、スカートもあかんの?」

「はい
あとこれ、落としといてな」

「あ、はい」


腰のところで折っとったスカートの長さを戻して会長さんからメイク落としをもらってトイレに行った


「ななしー」

「は、はい!」

「クラス行くから呼んだら入ってきてな」

「はい」


先生の後ろをついて行って教室の外で待った


「入ってきてー」

「「おぉー!!」」

「転校生のななし名無しさん」

「よろしくお願いします」

「ななしさんは山本の隣な
山本は生徒会長でもあるからなんでも聞いてや」

「はい」


生徒会長さん、2年生やったんや…


「よろしくな」

「ちゃんとスカートおろしたんや」

「校則なんやろ?」

「あとは髪だけやな」

「あーゴム持ってないねん
明日は結ぶわ」


生徒会長さんが同じクラスやったら変な事できひんなぁ

するつもりもないけど


「名無しちゃん、はじめまして」

「あ、はじめまして」

「渡辺美優紀、みんなみるきーって呼んどるからみるきーって呼んでや」

「わかった」

「LINE交換しよーやー」

「ええよ!」


携帯を出してみるきーとLINEの交換をした


「携帯、違反やで」

「彩ちゃんは厳しすぎるやってー」

「さ、彩ちゃん?」

「山本彩やから彩ちゃんやで
生徒会長やからって厳しすぎたら友達できひんで」

「あかんものはあかんやろ」

「次から気をつけるから、な?」

「ななしさんも」

「あ、はい」


ここの高校は厳しいんやな…


「ただいま」

「あ、おかえり」

「ママ、なにしてんの?」

「なにってベッド待ってるんやで」

「ベッド?」


別に今のままで全然ええんやけど…


「2人なんやからダブルにせなあかんやろ?」

「ふたり!?」

「え?言うてへんかったっけ?」

「なにも聞いてへん!」

「名無しと同い年の子がおんねん」


同い年!?

てゆーか、なんでそーゆー大事なこと忘れてんの…


「あら、噂をすれば」

「はじめまして、さやかです。
よろしくお願いします」

「もう家族なんだからそんなにかしこまらなくてもええよ」

「うそ、や…」


玄関が開いて帰ってきた新しい姉妹は聞き覚えのある声で振り返ると生徒会長さんがおった


「名無しの方が誕生日早いからお姉ちゃんやね」

「はい」

「ちょっと、ふたりで進めんといて」


いきなりできた妹が生徒会長さんって…

どんな人生やねん。


「ばか」

「は、なんやねん!」


横を通り過ぎる時にばかって言った生徒会長の後を追って部屋に入った


-END-


終わりです。
気が向いたら続くかも知れません。
シトラスです。
ただ書きたかっただけです。

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