しちゃいました

□夢と現実
1ページ/1ページ

「さやかたん」

「ん??」


さやかたん!?!?
名無しなんやけど、名無しの声とはちょっと違う声で呼ばれて目を開けた


「おきた?」

「名無し…?」

「ん?」

「ほんまに名無し?」

「せやで」


ちがう
名無しやけど名無しやない

やって、これじゃまるで…


「3歳児やん。」

「さやかたん」

「名無し、ちょっと待っといて」

「え、ひとりで?」

「すぐ帰ってくる」

「ざやがだんー」


え、なんで泣くん?
泣く要素あった?

うわあぁぁんなんて大声をあげて泣く名無し


「泣き止んで
ほら一緒に行こ?」

「ええの?」

「うん
ほら涙拭いて」

「うん!!」


ゴシゴシと涙を拭いた名無しと手を繋いで楽屋に戻った


「彩、この子どしたん?」

「名無しやで」


楽屋に入るとみんなが集まってきた

そりゃいきなり小さい子連れとったらそーなるやろ


「え、名無し!?」

「起きたらこーなっとった
本人も何も言わへんし」

「ほんまに名無しなん?」

「せやで!」

「かわいい…」


小さくなってもかわいいな。

岸野もいつもの名無しじゃない名無しにびっくりしとる
てか、メンバーみんなびっくりしとる


1人を除いてわ。


「名無しちゃんかわいいなぁ」

「みるきーいたいー」


笑顔で名無しに抱きつく美優紀。

犯人やな


「名無し、おいで」

「彩ちゃんだけズルいで
みんなの名無しちゃんやんか」


名無しを抱っこすると美優紀がぶーぶー言い出した


「名無し、美優紀と遊んどき?」

「さやかたん、どこいくん?」

「向こうにおるから
なんかあったらおいで?」

「いややぁ
さやかたんも一緒がいいのー…」


ほらって名無しをおろすとぐずりだした


「名無しちゃん、あっちにお菓子たくさんあるで」

「おかし!?いく!!」

「みるきーちゃんと行こうなぁ」

「うん!はやく!」


美優紀がケータリングのお菓子を指さすと目を輝かせて美優紀の手を引いて行った

さっきまでぐずっとったのに変わるの早すぎやろ笑


「みるきーこれも!」

「はいはい」

「あまいー」

「名無しちゃんこれは?」

「おぉ!おおきいなぁ!!」


美優紀といろんなお菓子を食べとる名無しを見ながらもう1回眠りについた














「さやか、起きろー!!」

「ん、名無し?」

「寝すぎ
もう始まるで」


あれ…?


「大きい…」

「は?なに意味わからんこと言ってるん?」

「意味わからへん」

「いやいや、こっちのセリフやから」


なにいってんねん。なんて顔する名無し

さっきまでさやかたん!なんて笑顔やったのに…


「ほら、行こ?」

「うん…」

「彩、」

「ん?…っ、」

「無防備な彩が悪いんやで」


ちゅっと音を立てて離れていった名無しはニカッと笑った


可愛すぎかよ!!


-END-

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ