しちゃいました

□世田谷?大阪?ラブストーリーにはかわりない
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「楽しかったな」

「うん」


居酒屋をでてずっと無口の彩。


話してくれたってええやんか、あほ…


「またな」


酔って顔が赤くなっとる彩に小さく手を振って改札を通った

追いかけてきてくれたってええやんか
家で飲み直そ?とか言われへんの?


「気をつけてな?」

「名無しも気をつけてな」

「うん」


せっかくチャンスあげたのに。
家にこーへん?って言葉待ってるんやで?

駅から近い彩の家にまだ呼ばれたことがあらへん


「あほ。」


終電やから各駅停車しか残ってへんくて、仕方なく乗り込んだ


あーぁ。
今日も失敗や

彩がヘタレなのは知っとったけど、家にくらい普通に誘ってくれたってええやんか


発車した電車はあっという間にさっきおった街を小さくした














「名無しっ!」

「え、彩?」


酔って幻聴が聞こえたんかと思って下げとった頭をあげるとほんまに彩が立っとった


「おった。」

「どしたん?
え、てかこの電車に乗ったら帰られへんよ!?」

「その、、名無しん家泊めてくれへん?」

「え?」

「ほんまはずっと家に誘おうって考えててん
やけど言葉にできひんくて…」


仔犬みたいな顔で見てくる彩。

天然でこんな顔するなんてタチ悪すぎやろ


「それでこれに乗っちゃったん?」

「最後、ちゃんと話されへんかったから」

「あほやないん」

「せやねん
やから名無しん家止めてくれへん?」

「あほ
次はちゃんと彩ん家誘ってな?」

「おう!」


まだ赤い顔にシワを作って笑った彩。


「帰って飲み直そーか」

「せやな」


彩に言うてほしかった言葉を言えば嬉しそうにする彩。

多分これからも彩からは言うてくれへんのんやろーな


いっそお酒の勢いを借りて告白しよーかな
ほんまは言われたいんやけど、彩やから特別やで


-END-

両想いなの分かってるけど彩さんから告白されたい主でした。


この曲好きなんです。
菜々ちゃんも好きって言ってて←
思いっきし最初だけなんですけどね笑

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