しちゃいました

□卒業?まだしません
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「お疲れ様でした」

「「「お疲れ様でした!!」」」


AKBグループでのコンサートが終わり、反省会が終わって個々に帰り支度を始めた


「彩ちゃん、ちょっとええ?」

「おー」


今日のコンサートのことやろーか??
名無しは1番良かったと思うんやけどな

先輩の中でセンターで歌っとった姿は堂々としとったし、誰にも負けへんくらい輝いとったし


「明日、アンコール後に話したいことあんねん」

「…は?」

「やから少しだけ時間もらうな」

「ちょ、」

「あ、ゆいちゃんにはちゃんと言うたから大丈夫やで」

「いや、そーやなくて」

「ん?」

「え、なんでそんな、は?」

「なに?」


いやいや、え?
なんでそんなあっけらかんとしとるん?
何回もメンバーの卒業を聞いたけどそんなあっけらかんとしとるやつなんかおらんかったで?


「彩さーん!!」

「すぐ行く!
後でホテル行くから」

「わかった」


名無しにいろいろ聞こうと思ったんやけど、メンバーに呼ばれてホテルでゆっくり話を聞くことにした











「お疲れ様」

「おつかれ」

「わざわざごめんな?」

「別にあたしが聞きたいだけやから」


シャワーを浴びて名無しの部屋に行くと名無しもシャワーを浴びとったのかバスローブ姿やった


「明日、話したいことってなんなん?」

「たいしたことやないよ」

「は?」

「ほんまにたいしたことやないから
今日は早起きやったからはよ寝な明日持たへんよ?」


彩ちゃんは普段から忙しいんやからってベッドに腰をかけていった名無し

名無しの目の前に立って目を合わすと気まづそうに目線を外された


「なんで言わへんの?」

「やってたいしたことやないし」

「名無し」

「もーしつこいで?」

「あんたが言わへんからやろ」

「はぁ、言えばいいんやろ。」


盛大につかれたため息に少しだけ凹む、、


「ドラマ、決まってん」

「へ?」

「ドラマの主役が決まって、その情報解禁が明日やねん」

「ドラマ…?」

「そう
やから明日アンコール後に発表していいって言われてん」

「ドラマか、そっかそっか」


卒業やなかったんや
なんや、一安心や。って…


「えぇぇぇぇ!?」

「ちょ、うるさい」

「名無しドラマ出んの!?」

「せやからそー言うたやん」

「それも主役!?」

「うん」

「すごいやん!!」

「あ、ありがとう」


名無しがドラマで主役なんてすごいことやん!!
全然たいしたことやあらへんやろ!!


「サプライズで言うた方がみんな驚いてくれるやろ?」

「あたしに言うてよかったん?」

「彩ちゃんがしつこく聞いてきたんやろ?」

「やって卒業やと思うやん」

「卒業かぁ
私はまだまだ卒業せーへんよ
まだNMBでやりたいことたくさんあんねん」


名無しはまだやりたいことあるんやな
NMBは名無しにまだまだおってもらわな困るからな


「名無しとそーゆー話せーへんし、ちょっと焦った」

「焦ってくれたんやな」

「あたりまえやろ」

「ふふ、嬉しい」

「まだおってもらわな」


NMBにも、あたしの隣にも。


-END-

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