しちゃいました

□せんぱい's
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「恵ちゃんおまたせ」

「さすが名無し
やっぱ制服似合うな」

「恵ちゃんやって似合ってんで?」

「名無しには負けるわ」


今日から高校1年生の私と恵ちゃんは新しい制服に身を包んでワクワクしながら学校に向かった


「ここの生徒会長、すっごい人気なんやって」

「そーなん?」

「おまけに副会長の人気もすごいらしい」

「すごいとこに入学しちゃうんやなぁ」


生徒会がそんな人気やったら学校中まとまるやろーな


「それで新入生に可愛い子やろ?
学校中大変なことになるで笑」

「新入生に可愛い子おるん?
気になるなぁ」

「名無しのことやで?」

「はぁ!?
私より恵ちゃんのが可愛いから!」


だいたい、恵ちゃんは中学のときからいろんな男子に告白されとったの知っとるんやからな


「恵ちゃんと同じクラスや!」

「ほんまや!
名無しと同じでよかったぁ」

「新入生やんな?」

「あ、はい」

「これ、落としとったで」

「ありがとうございます」

「「「きゃーーーー!!」」」

「…え?」


クラス表を見とると先輩に話しかけられて、周りの子が騒ぎ出した

てか、だれ?


「さっき言っとった生徒会長やで」

「せいと、かいちょう…?」

「そっちの子あたしのこと知ってるん?
生徒会長の山本彩やで」


さっき恵ちゃんが言うとった人やんな?

やからみんなキャーキャー言い出したん?


「彩ちゃんがさっそく1年生おとしだしたー!」

「ごめんな、こいつ手がはやいねん」

「ぇ、はぁ…」

「美優紀も岸野もうるさいわ
困っとるやろ」


山本先輩がしっしっと手で追い払おうとすると美優紀先輩がいきなり指をさして大声で叫んだ


「この子知ってんで」

「え?」

「新入生にむっちゃ可愛い子おるって有名な子や」

「わたしが!?」

「絶対そうやで
私、美優紀って言うんやけど、みんなからみるきーって呼ばれとるから名無しちゃんもみるきーって呼んでな?」

「な、なんで私の名前っ!!」


名前教えてへんのに…!


「そっちの子に聞いてん」

「恵ちゃん!!」

「やって、渡辺先輩に聞かれたら答えちゃうやろ」


みんな山本先輩たちを見とるからめっちゃ目立っとるし…


「はよいかな入学そうそう遅刻になるで」

「あ、はい」


山本先輩に言われて恵ちゃんと一緒に教室に入った
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