しちゃいました

□さやももって
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「名無しちゃんどこ行くんー?」

「あ、百花さん」

「自販機?」

「はい
飲み物たらなくなったので…
百花さんは何飲みますか??」

「一緒に行こーや」

「あ、はい」


レッスンの休憩中、飲み物がなくなって買いに行こうとすると百花さんに話しかけられた

言うてくれたら買ってくるのに…


「名無し」

「はい」

「あたしのも買ってきてくれへん?いつものやつ」

「わかりました」

「さや姉のいつものわかるん?」

「わかりますよ
よく買いに行ってるんで」

「さや姉のこと、好きなん?」

「好きってゆーか、憧れですよ」


ほんまは好きやけど、メンバーが好きなんて言われへんし、ましてや彩さんやのが絶対言われへん


「でた、そーやって逃げるやつ」

「別に逃げてないです」

「名無しちゃんのは買うたるからさや姉のだけ買い?」

「自分のも払いますよ」

「ええって
何飲むん?」

「じゃあ、お茶で…
ありがとうございます」


ガコンと出てきたお茶を受け取って彩さんのを買った


「百花さんは買わないんですか?」

「買わへんよ」

「えぇ!?
なのに買ってもらって申し訳ないです…」


買わへんのに付いてきてくれたんやろーか…
悪いことしたな。


「彩さん」

「お、ありがとう」


彩さんにさっき買ったやつを投げると簡単に受け取ってくれた


「ふーん」

「え、なんですか?」

「別に」


少しだけニヤッとした百花さんはそのまままおきゅんさんのところに行った













「名無しちゃん一緒に帰ろーや」

「え、方向違いますよね?」


帰る支度をして彩さんは次の現場に行ったのを確認して帰ろうとすると百花さんに話しかけられた


「送ってくで」

「わざわざ悪いです」

「ええって
ほら、帰るで」

「あ、はいっ、」


今まで一緒に帰ったことあらへんのに…
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