しちゃいました

□呼び捨てにしてほしいの
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「彩さん、これ欲しがってましたよね??」

「え、買ってくれたん!?」

「たまたま見つけたんですよ、ラスイチですよ!」

「さすがゆーりやなぁ」


目の前で繰り広げられるさやゆーり。
ファンの人からしたら嬉しいかもしれへんけど彩ちゃんの恋人の私からすればモヤモヤの原因にしかならへん


「名無しちゃん、膨れんといてー」

「愛梨」


知らず知らずのうちに頬に空気を溜めてたらしく、愛梨にほっぺを挟まれた


「あっちで百花のこと見よ?」

「え、なんでやねん笑」

「なんでやろ笑」

「あはは、愛梨は相変わらずやなぁ」


2期やけど、そんなん感じんくらい愛梨とおると心地よくて、よく一緒におるんやけど、やっぱり愛梨のこと好きやわぁ

あ、人としてやで?
恋愛としてやと彩ちゃんしか見られへんのんやけどなぁ


「なんか、ここ進まへんねん」

「あ、ポコパン?」

「うん
愛梨できる?」

「名無しちゃんのが先に進んでんで?笑」

「むっちゃムズいねん!
やってみ?」


隣におる愛梨にまだ近づいて携帯を渡してやってもらった


「え、出来たんやけど笑」

「え、笑」

「むっちゃ簡単やった笑」

「まじか笑
私むっちゃ下手やん笑」


愛梨が持っとる携帯の画面にはSTAGE CLEARの文字
私、何回やっても無理やったんやけど、この子やばいな笑


「あ、」

「ん?」

「LINE、来たで」

「あ、ありがとう」


愛梨から携帯を貰ってLINEを開いた


「彩さんやろ?」

「なんでわかったん??」

「見た瞬間目がハートになったで笑」

「なわけないやろ笑」


ほんまに彩ちゃんからやったけど、さすが名探偵谷川やな笑


「ちょっと行ってくるー」

「ほーい」


LINEを開くと今すぐ非常階段来てってLINEやったから愛梨に言って急いで非常階段に行った


「ごめん、待った?」

「別に」


ムスッとしてもたれとる彩ちゃんに声をかけると素っ気ない返事が返ってきた


「なんか用やった?」

「用があらへんと呼んだらあかんの?」

「え?」


なにその可愛い発言
マンガに出てくるの見たことあるで


「愛梨と近づきすぎ」

「ぁ、ごめん」


いきなり抱きしめられたと思ったらすねた声で言ってきた


「あかんからな、愛梨は」

「大丈夫やって
愛梨も私のことそんな風に見てへんし」

「分からへんやんか」

「分かるって」

「あんたは隙が多いんやから気いつけや」

「ん、気をつけるな」


さやゆーりはほんまは好きくないけど、彩ちゃんは私のこと好きってちゃんと伝えてくれるからワガママは言わへん。


「なぁ。」

「ん?」

「愛梨のこといつの間に呼び捨てにするようになったん?」

「あーこないだ愛梨でええよって言われてん」

「ふーん」

「あ、拗ねた?」

「別に」

「可愛い♡」

「は、どこがやねん!」

「私は彩しか好きにならへんよ」

「なっ、別にそんなこと言うてへんわ!」

「あ、ちょっとー!!」


呼び捨てにされたいんかな?って思って呼び捨てで言うてみると少しだけ顔を赤くして離れた彩ちゃん

まだ違和感あるから慣れるまで時々呼び捨てで呼んでみよーかな


-END-

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