しちゃいました

□レンカノ
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「彩、どーやった?」

「普通にいい子やった」

「落とせそう?」

「あー…」


本来の目的忘れとったわ。
逆に落とされたかもしれへん…


「あと何回か会えば確実に落とせると思うで」

「ほんま?」

「やからサイト教えてくれへん?」

「えっと、このsuzuranってサイトやで」

「ありがとな
また会ってみるわ」

「ほーい」


サイトも知れたし、もう1回会ってみよう

次こそあたしがリードして絶対その気にさせてみるからな


「きゃっ、」

「あ、ごめ、、」


携帯を弄りながら歩いとると女の子に肩がぶつかってしまった


「ごめんなさい」

「名無しさん…?」

「え、?
あ…」


やっぱり名無しさんや
てか同じ大学なん?

よく見ればメイクも昨日より薄いし、メガネかけとるから気付かへんのが普通なくらいイメージがちゃう


「同じ大学やったんや」

「あの、バイトのことは誰に言わんといてください」

「大丈夫、言わへんよ」

「ありがとうございます」

「そのかわり、大学終わったら付き合ってくれへん?」

「それはレンカノとしてですか?」

「いや、普段の名無しちゃんとして」

「…わかりました」


一瞬むっちゃ嫌そうな顔されたけど、すぐ真顔に戻って頷いてくれた


「昨日の駅で待っとくわ」

「はい」


昨日はあんなに愛想良かったのに普段はこんなんなんや

いや、バイトやから普通かもしれへんけど、裏表ありすぎやろ













「名無しさん」

「あ、遅れてごめんなさい」

「大丈夫やで
とりあえずどっか入ろっか」

「はい」


昨日はあんなに腕絡めてきたのに今日はあたしの2歩後ろを歩く名無しさん


「あんな、直球に言うんやけど、あたしの友達があんたに恋してしまってん
やからなんとかしてくれへん?」

「そんな事言われても」

「その気ないんなら茉由も可哀想やし」

「あの、そーゆー気にさせたなら謝ります
やけど、レンタル彼女って知っとって呼んだのはお友達さんですよね?
いくら本気になられてもこっちはお仕事なんやから困ります
てゆーか、私たちレンタル彼女はそーゆーお仕事なんで、それでどーこー言うならもう利用せんかったらいい話やないですか?」


え、この子ほんまに昨日の子?
昨日は全然関西弁使わへんかったのに普通に使うやん

いや、言うとることは正しいんやけど、キャラ違いすぎやろ


「とりあえず友達には言うとくけど…」

「では、」

「あ、ちょ、」

「まだなんかあるんですか?」

「普通に普段の名無しさんと仲良くなりたいんやけど」

「はぁ?」


やばっ、何言うとんねんあたしは


「あほやないん」

「ほんま、あほやったわ
ごめん、忘れて」

「はあ。
ええよ、友達ってことやろ?」

「あ、うん」


スラスラーっと番号を言うた名無しさん

一応携帯で打ったけど…


「それ、私の電話番号。
LINEもそれで出てくると思うで」

「ありがとう」

「ほんなら、バイトあるから」

「う、うん」


またなって素っ気なく帰っていった名無しさん

いやいやいやいや、友達になるってなんやねん
てか、昨日とギャップありすぎてやばいなんけど…

メイク薄くてもメガネかけといても可愛いのは可愛いし、今まで気づかんかったのが不思議やわ。


-END?-


続くか分かりませんが、これのリクエストがありましたら拍手からお願いします。

次が出てき次第長編にしようと思います
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