しちゃいました

□好きだから?好きならば!
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「名無し、話あんねんけど」

「私はあらへん」

「ちょ、名無し」


あれから何回か彩さんに会ったけど、彩さんを避けるように行動するようになった


「名無し、なにしてるん?」

「朱里さん…」


楽屋の外で座っとると朱里さんが声をかけてくれた

彩さんの卒業のこと、別れた方が彩さんのためやけど、自分から言われへんからあんなことになってしまっとることを話すと黙って聞いてくれた


「名無しは小さいのにいろんなこと考えとるんやなぁ」

「むぅ、小さいは余計です!!」

「やっと元の名無しに戻った」

「元のってなんですか」

「んー元気な名無し?」

「…朱里さん」

「ん?」

「話聞いてくれてありがとうございます」

「んーん、可愛い後輩が悩んどったらいつでも聞くで」

「ありがとうございます」


朱里さんは話を聞くだけで考えとることは言ってくれへんかったけど、今の私は何言われても聞かんと思うからそっちの方が嬉しかった


「名無し、どこ行ってたん?」

「べつに、どこでもいいやないですか」


楽屋に戻るとすぐ彩さんが来てくれたけど、いつものように素っ気なく返した


「名無し?」

「なんですか」

「ふふ、可愛いなぁ」

「なっ、」


ニコニコと笑って頭を撫でてくる彩さん

意味がわからへん!!


「名無し、変なこと考えとるやろ?」

「べつに」

「ふーん、隠すならお仕置きやな」

「え、ちょ、彩さん!!」


ひょいっと彩さんに担がれて衣装部屋に連れていかれた


「名無し、目合わせてや」

「なんでですか」

「あたしのこと好きやから目見てくれへんの?」

「その自信はどこからくるんですか」

「名無しの普段の態度やで
素っ気なくするくせにあたしのことめっちゃ見とるやん」


気づかれとった…
そりゃ見るでしょ、やっぱり好きなんやし


「名無しは別れようと思っとるかもやけど、あたしは卒業しても別れる気あらへんよ」

「なんでっ、」

「正解やった?」

「なんで知ってるんですか…」

「名無しの考えることなんてすぐ分かるで」

「ずるい」


私は彩さんの邪魔になると思って別れんとって思っとったのに…


「名無し」

「っ、」


優しく、私の不安を消すようなキスをくれた彩さん


「名無しは黙ってあたしの隣におればええねん」

「はいっ、」


ギュッと抱きつけば受け止めて頭を撫でてくれる彩さん













「ひゃ…んっ。」

「名無し、」

「ゃぁ…さやっ、」

「どうして欲しい?」

「…って。」

「ん?」

「さわって、ください…。」

「へんたい」


ニヤッと笑った彩さんは指を2本入れて音を立てて出し入れしてきた


「やぁ、あかっん…!!」

「名無し」

「さや、いっちゃぁーーーーーー。」

「愛しとる」


いく瞬間、彩さんに抱きつくと耳元で愛しとるって言ってくれて、そのまま果てた


「彩さん、好きです」

「うん」


服を着せてくれた彩さんの背中に抱きついて言えば少しだけ見えとる耳が赤くなった


「絶対離れません」

「あたしも離させんよ」

「約束ですよ?」

「名無しはすぐほかの人のところ行くしなぁ」

「彩さんやってゆーりのところ行きますもん」

「さやゆーりやからなぁ」

「彩さんの卒業までさや名無し、浸透させます」

「はは、頑張ってな笑」


少年のように笑う彩さんに胸がときめいた。


-END-


リクエストありがとうございます!

どうしても裏への入り方が分からないですね…
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