しちゃいました
□sit
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「やばいやばい」
手に持っとるチケットにはアリーナ1列目の文字。
東京でNMBのライブやるって知って恋人のアイドル姿を見ようと内緒で申し込むと当たってしまい、発券するとまさかの最前列のチケットだった
「彩ちゃん見つけてくれるかな…」
私の恋人はNMBのキャプテンの山本彩
出会いはかくかくしかじかだけど、なんだかんだ仲がいいと自分では思ってる
彩ちゃんグッズを一通りかって、開場されて中に入ってみるとやばいくらいの近さ
後ろもかなりの人数入るし、もしかしたらこんな目の前だったら見つけてくれないかもな…
「なんなん…」
彩ちゃんとは1回も目が合わず、メンバーのゆーりちゃんとイチャイチャして、キスしそうなくらい顔近づけて、これ完璧な浮気だから!!
「今日のさやゆーりやばくない?」
「ほんとそれ!
もう絶対デキてるよね!!」
隣におる女の子たちは彩ちゃんとゆーりちゃんのさやゆーりがイチャイチャするたびキャーキャー言って盛り上がってた。
残念ながら彩ちゃんは私とデキてるの
やけど、今日の彩ちゃんはゆーりちゃんとイチャイチャしすぎて恋人の私もデキてるんじゃないかと疑うほど。
「やばい、今絶対キスした!!」
「きゃー!!」
「…。」
曲のaメロが始まって彩ちゃんの歌声が聞こえたあと、次の子が歌い出すと彩ちゃんはゆーりちゃんに横から抱きついて顔を近づけていった
私のところからでも見えたけど唇、くっついてた。
「…ぁ。」
「さや姉こっち見た!!」
「やばいやばい!」
「ウインクしてくれた!」
ちらっとこっちを向いた彩ちゃんが私の顔みて気まづそうに笑って隣の子が持ってた「ウインクして」うちわにレスを返してた
「なんか、前半のがさやゆーり多かったね」
「たしかに後半少なかった」
ライブ終演後隣の席の子が残念そうに話しとった。
あれからさやゆーりでイチャイチャすることがなくなったけど、それって絶対私のこと見つけたからだよね
彩ちゃん、連絡してくるんかな…