しちゃいました

□sit
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「あ、もういいんですか?」

「うん
それより、遊ぼーや」

「急ですね笑
別にいいですけど」

「メンバー収集かけてみるわ」

「ならお風呂入っときますね」

「おう」


名無しのこと考えんでもええように何人かメンバーを呼んで部屋でトランプすることになった


「はい、あがりー!」

「愛梨さんがまた1位ですか?」

「まぁな笑」

「愛梨強いなぁ」

「彩さんが1番多いやないですか笑」

「ここから逆転やで」

「いや、やってババ持ってるやん笑」

「あ、おい!!」


愛梨にババを持っとるのを言われてみんな警戒して引いてくからほんまに最下位になってしまった


「最下位やー」

「愛梨のせいやろ」

「へへ、ごめんなさい」

「次!」


メンバーも付き合ってくれて、夜遅くまでトランプをした


「んー…」

「ゆーり、あたしの方使い?」

「ありがと、ございます…」


1人寝ると伝染してみんな寝だして、最後まで付き合ってくれとったゆーりも限界らしく、ベットに行きたいけど、既に3人入っとるから座って寝とるゆーりにあたしのベットを使わせた


「はぁ…」


名無しなにしてんねんやろ。
まだ起きとるんかな??

LINE、したら返ってくるやろーか

まだ怒っとるんかな、なんて思いながらLINEを開くと名無しから4件入っとった


ーさっきはごめんなさい

ー〇〇ホテルの近くの公園にいます

ー来てくれたら嬉しいです

ー重かったよね、ごめん。


時間を見ると送られてきたのは23時18分

今は3時24分。


てことはずっと待っとると4時間おるってこと?
いや、流石に4時間経っとるわけやし、もうおらへんよな


頭ではそーやって考えとるのに、身体は公園に向かって走り出しとった














「はぁはぁ。」


ほら、おらんやん
ブランコとすべり台とベンチしかあらへん小さな公園を見渡したけど、名無しどころか人ひとりおらへん


「…ん?」


何を思ったのか植木の方が気になって近づいてみると女の子がうずくまっとった

絶対名無しや


「名無し?」

「さ、彩ちゃん!」


声をかけると涙目で見上げてきた名無し


「なんでそんなとこにおるん」

「酔っ払いがたくさん来て怖くて…」

「それでずっとそこに?」

「ずっとって言っても1時間くらい、、」

「電話してきたらえかったのに」

「電池切れちゃったの…」


まじか…
もしかしたらあの電話のあとお風呂入らずすぐこっち来たんかな。
そーだとしたらほんま悪いことしたな


「ごめんな、あたしがはよLINEに気づかへんから」

「んーん、彩ちゃん来てくれたもん」

「名無し…」

「ごめんなさい。
私、さやゆーりに嫉妬した
電話してくれたのに、あんなこと言って彩ちゃん困らせた…」

「名無しは悪くないで
あたしがゆーりとイチャイチャしたんやから」

「さやゆーりでみんな喜ぶの知ってるの。
だけど、目の前でみたらなんか苦しくて…」

「ごめん。」


しゅんと俯いて謝ってくる名無しが可愛くて、どうでもよくなった。


「名無し、もうええよ」

「え?、」

「あたし、名無しが好き
いちばん好きなのは名無しやから。
さやゆーりがいやならやめる
やからそんな顔しやんといて?」

「彩ちゃん!!」

「おぉ、」


ぎゅうっと抱きついてきた名無しの背中に手をまわして抱き締め返した


「さやゆーり、続けていいよ」

「でも、」

「みんなさやゆーり求めてるから、いいよ」

「名無し…」

「だけど、時々さっきの言葉言ってほしい」

「時々やなくて、会ったら言う!」

「彩ちゃん、、」

「名無し。」


名無しが見つめてきたから顔を近づけると目を瞑ってくれたからそのままくちづけをした


「ふふ、」

「明日休みやからどっか行こっか」

「いいの?」

「うん」

「行く!行きたい!」

「ほんなら朝迎えに行く」

「今から寝るんだから朝起きれないでしょ?」

「…昼前に迎えに行く」

「ふふ、待ってるね」


嬉しそうに笑った名無しに愛しさが増してもう一度くちづけをした


-END-
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