しちゃいました

□しょーるーむ
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「SHOWROOMするけど出る?」

「え?」

「今日の夜SHOWROOMするってTwitterで言っちゃってん
名無しも出る?」

「ええの?」

「あかんことはないやろ」

「ほんなら出さしてもらうわ」


同棲しとる恋人の名無しが待っとる家に帰ってご飯の用意をしとる名無しに聞けば出てくれるらしく、見てくれる人には内緒でSHOWROOMをすることになった


「名無し、はじめんでー」

「ほーい」


SHOWROOMの用意をして名無しに声をかければストンと隣に腰を下ろした名無し


「ちょ、近ない?」

「大丈夫やろ
はよしよーや」


48グループで1番のイケメンって言われとる名無しの頭を撫でられて心臓がうるさくなるのはあたしだけやないと思う。

まぁ、付き合っとるのはあたしやから他の人にしとるのは見たことあらへんけど


「どーもー」

「ちょ、なんで名無しが先に喋んねん」

「ええやろ別に」


SHOWROOMをはじめると名無しが先に話だして見てくれとる人が増えてきた


「今日は彩のSHOWROOM乗っ取りにきましたー」

「コメントやばいで」

「はいはい、読んでいきますよー」


次々入ってくるコメントに目が追いつかへんのに名無しはそれを次々読んでいった


「名無しちゃんとさや姉は一緒に住んでるん?
せやねん、彩がどうしても言うから同棲してん」

「何言うてんねん
今日は泊まりに来てるだけです」

「いたっ、
彩が暴力的なので一緒に住んでませーん」

「あんたがおかしなこと言うからやろ」


ほんまは同棲しとるって言ってくれて嬉しかったんやけど、流石にネットニュースになるから否定をして泊まりに来とることにした

軽く肩を叩いただけやのにえーんって泣く真似をする名無し。


「名無しはTwitterしーひんの?」

「しやんよー」

「でもコメントいっぱいきてんで
Twitterはじめましょう!って」

「気が向いたらな」

「絶対やらへんやつやん」

「んーSNSとか苦手なんよな」


名無しは人気あるのにTwitterしてへんからメンバーのTwitterに出てくるたびにいいねの数が増えて、名無しをだせば半端ないいいねが貰えるってうわさになるくらいやばい


「彩、顎に東京タワー刺さってんで」

「おい」

「グサグサ」

「名無しがそんなこと言うからコメントあごになったやんけ」

「うけ笑」

「どーしてくれんねん」

「まぁまぁ
顎出とっても可愛いで」

「なっ、!」


しれっと可愛いって言いながら頭を撫でてくる名無し

コメント欄もわいてきたし…


「あ、朱里からコメントきてんで」

「まじ?」

「もう流れたけど笑
あ、ほら」

「ほんまや」


朱里がSHOWROOM見てくれとるらしく、コメントが来た


「あっという間に4万人やな」

「なんか、Twitterで名無しが出とるの言うた人がおるらしいで」

「えーみんな私のこと見に来てくれてんの?」

「ちゃうやろ笑」

「なんでやねん笑」

「さや名無しちゃう
そりゃ名無しファンも何人かおると思うけど」

「私のファンの人、おったら手あげてー」


ニコニコしながら画面に向かって手を挙げた名無しにコメント欄がはーい祭りになった


「めっちゃおるー笑」

「朱里もあんたのファンやって」

「朱里はずっとファンでおってくれてん」

「え、初知りなんやけど」

「なんか前話しててん
そしたら朱里はずっと前から名無しのファンやでって」

「嬉しいことやん」

「ほんまに嬉しいことやねん」


名無しの1番のファンはあたしやけど。
なんて言われへんから我慢してそのまま話をつづけた


「まぁ彩の1番のファンは私やけどな」

「え?」

「誰よりも先に彩に目つけたの私やから、彩の1番のファンは私やで」

「なんやねんそれ笑」

「顎出とるとは思ってへんかったけど」

「なにすんねん!」


人の顎をさわさわ撫でてんとちゃうぞ!!

楽しそうに笑う名無しを見るとどうでもよくなるけど。


「あっという間に時間経つな」

「せやな
最終的に6万人の人が来てくれたな」

「この時間やのにありがとうございます」

「彩の顎がもっと見たい人はぜひ握手会へ」

「今日めっちゃ顎いじってくるやん」

「照れ隠しやがな
そー怒らんといて」

「よーわからんわ笑」


最後にスクショタイムをしてランキングの10位から読み上げてSHOWROOMが終わった

名無しがおるってだけで変に緊張して、時々名無しが触ってくるだけで心臓ドキドキしてあんま集中できひんかったな…


「久しぶりにSHOWROOMしたわぁ」

「名無しはしなさすぎやから」

「メンバーの出してもらうくらいがちょうどええからな」

「…またあたしの出る?」

「うん
まぁ私が出たら彩はキュンキュンしすぎて集中できひんと思うけど」

「気付いてたん!?」

「まぁ、計算してやったし」

「なにしてんねん!」


あんまスキンシップ取らへん名無しがむっちゃ触ってくるからおかしいなとは思ったけど、まさか計算やったとは…


「やって目がハートになっとる彩可愛いし」

「なってへんわ!!」

「私が1番のファンって言うた時、ドキってしたやろ?」

「…さいあく」

「また出さしてな」

「もういやや」

「そんなこと言わんと
ほら、みんな期待してんで」


名無しが見せてきたあたしのTwitterにはさや名無しでまた配信してください!ってリプがたくさん来とった


-END-

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