しちゃいました
□でーと
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「彩さん!彩さん!」
「名無しおはよ」
「おはようございます!
ちょっと聞いてください!!」
「どしたん?」
「昨日、菜々さんにデート誘われたんです!!」
「お、よかったやん」
「へへっ、」
部室に入ると一個下の名無しが笑顔でかけよってきた
名無しは山田のことが大好きでほんまに一途に思っとる純粋な子。
才能ある子やなって思っとったんやけど、仲良くなるうちに名無しのこと好きになってしまったあたしは名無しの恋先を知り、山田と仲良くなるよう仕向けたら、一気に2人の距離が縮まった
やけど仲良くなっただけで付き合っとるわけやないらしい
「でも、緊張するんで彩さんもついてきてください…」
「山田に誘われたんやろ?」
「はい…
2人は緊張してむりです。。」
「山田は2人っきりがいいと思ったから名無しに声かけたんとちゃう?」
「ほんまですかね…?」
「ほんまやって
山田から誘うって中々あらへんよ」
「んー…」
2人で遊ぶとなると緊張するのはわかるけど、せっかくのチャンスなんやし、2人やないとあかん気がするけどな
「彩さん、ついてきてください…」
「あかんって」
「ちぇっ、、」
「…離れた場所で見ることならできるけど」
「ほんまですか!?」
名無しに頼まれたら断りきれんけど、山田との仲を邪魔したくないし、ボソッと言えば目を輝かせて聞いてきた名無し
「ほんまに離れた場所からやで」
「わかりました!!」
「日にち決まったら教えてや
予定あける」
「あ、今週の日曜日!
10時に学校の駅で待ち合わせです」
「明後日やん」
「はい!
…予定ありましたか?」
「いや大丈夫やけど」
「ほんならお願いします!!」
「一応、山田には内緒な」
「はい!!」
「また行く場所決まったら教えてや
さすがに駅におるとバレそうやからさ」
「わかりました
またLINEしますね」
ありがとうございますと笑顔で言ってきた名無し
ほんまに山田のこと好きなんやろーな。
山田はええなぁ、こんな子に好かれて