しちゃいました

□姉ちゃんと妹
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「彩ちゃん、どしたん?」

「…べつに」

「名無しちゃんのこと?」

「エスパーか」

「彩ちゃんが凹むってそれくらいやない?」

「そんなことあらへんけど」


好きな人の好きな人が姉ちゃんやったらどーしたらいいんやろ…

美優紀は知っとったんかな、、


「あんたって」

「ん?」

「いや、なんもあらへん」

「あー名無しちゃんの好きな人気づいちゃったん?」

「知っとったん!?」

「うん
面白そうやったから言わへんかったけど」

「おもしろそうって…」


やっぱ知っとったんか…


「なんの話してるんー?」

「あ、名無しちゃん」


トイレに行っとった名無しが帰ってきて、話に入ってきた


「彩テンション低ない?」

「名無しちゃんの好きな人が菜々ちゃんやったからどー接していいか分からへんのんだって」

「は、そんなこと言うてへんやろ」

「どー接したらいいって別にいつもみたいに接してくれてええんやけど」


美優紀が変なこと言うから名無しも困った顔で言ってきた


「私が彩のお姉ちゃん好きでも私と彩は友達やろ?」

「うん、せやな」


友達か…
分かっとったけどさ。
好きな人の妹とかやなくて良かったけど、友達かぁ、、


「私は名無しちゃんのことLOVEやで!」

「はいはい、ありがとな」

「本気やのにー」


美優紀みたいに言えたら名無しはあたしのこと恋愛として見てくれるんやろーか。


「里香も名無しのことLOVEやで」

「ほんまきもいんやけど笑」

「めっちゃ失礼なやつやな!」

「うそうそ、ありがとな」


岸野まで美優紀に乗って、あたしも言った方がいい雰囲気になったけど、、


「あたしも…」

「さやか?なんか言った?」

「いや、何も言うてへん…」


くっそ、言えへんやんか。
美優紀も岸野もニヤニヤして見てくるし、名無しは名無しでそっかそっかって頭撫でてくるし

自分でも思うけどヘタレやな
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