しちゃいました

□けんか
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「おはようございます」

「名無し、顔色悪くない?」

「大丈夫。ちょっと寝不足なだけ」


楽屋に入って目の前におったゆーりに心配されたけど、ほんまのことは言わず寝不足ってことにした。

朝起きた時から頭ガンガンするし、少しフラフラするけど、仕事は休むほどじゃないし、もしかしたら今日こそ彩と仲直り出来るかも。って思いながら怠い体にむち打ちながら楽屋まで来た


「名無し、大丈夫?」

「朱里さん」

「こっち座っとき?」

「ありがとうございます」


荷物を置いて朱里さんがあけてくれたソファーに座ったけど、ドッと倦怠感が襲ってきた


「メイクしてあげる」

「ほんまですか?
ありがとうございます」

「やから寝とっていいよ」

「んーん、起きときます。
朱里さんにメイクしてもらえるなんて嬉しいです」


まさかの朱里さんがメイクをしてくれるらしく、むっちゃ嬉しいのに、体が言うこときかへんくて、だるい…


「名無し、終わったよ」

「ん、寝とった…」

「はい」

「いつもと違う感じや」

「名無しならこーゆーのも似合うと思ってん
また元気な時に教えるな」

「ありがとうございます」

「やから、収録始まるまで寝とき」

「そーすることにします」


せっかく朱里さんがメイクしてくれたから崩さんように仰向けで肩より下にブランケットをかけて寝た













「名無し、はじまるって」

「ん、わかった」


ゆさゆさされて目を開けるとゆーりが起こしてくれとった


「メイク崩れてない?」

「うん、大丈夫」

「へへ、朱里さんがしてくれてん」

「そっちも似合ってるよ」

「ありがと」


少しだけマシになったけど、やっぱり少しフラフラするのを隠しながら収録がはじまった


「1時間休憩です」

「名無し」

「ゆーり?」

「一緒に戻ろ」

「うん」


ゆーりに腕を掴まれて支えられとる感じで楽屋に戻った。

てか、今日彩見てへんやん


「彩ちゃんはスタッフさんと打ち合わせしてるよ」

「え?」

「探してたでしょ」

「…まぁ。」


彩を探すようにキョロキョロしとるとゆーりが教えてくれた


「そんなんなら仲直りすればいいのに」

「わかって、る…」

「名無し!!」


いきなり目の前が真っ白になって、ゆーりの声を聞きながら倒れてしまった
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