しちゃいました

□よるのこと
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「名無し、こっち」

「あ、おじゃましまーす」

「公演おつかれ」

「彩さんも収録お疲れ様です」


みるきー、茉由、山田、の4人で居酒屋で集まっとる時に2期の名無しの話になって公演しとるから呼ぶかってなって呼んだらすぐ行きます!と速攻で返事が返ってきてほんまにすぐに来た名無し

名無しはあたしの恋人なんやけど、たぶんこの3人は知らんと思う。


「名無しちゃんまた可愛くなっとるー!」

「みるきーさんはお姉さんになりましたね」

「名無しちゃんのお姉ちゃんなら喜んでなるで」

「えーほんならお願いしたいです」

「名無しまた家に遊びにおいでや」

「寿々と約束しときますね」

「名無しが来るって教えてもらったら急いで帰る」

「無理はしやんといてくださいよ」

「名無しちゃんかわいい!食べたい!」

「茉由さん酔いすぎです笑」

「酔った勢いで抱きつくー!!」

「もぉ、危ないですよ」


みるきーに山田に茉由まで、みんな名無しのこと可愛がりすぎやねん。

そりゃぁあたしの卒コン以来会ってないし、また可愛くなったのはわかるけど、あたしが呼んだんですけど


え、てか山田に関しては寿々と遊んだ時に家に行ったって言うとったし、会っとるやんけ!!


「彩さんも酔いましたか?」

「酔ったかも」

「え、さやかさん…」


あたしが話とらんから心配したのか顔を覗き込むように見てきた名無しの腕を掴むと一気に顔を赤くした名無し


「うそ、酔ってへんよ
あたしが飲んどるの烏龍茶やし」

「あ、騙しましたね」

「ごめんごめん」

「ちょっとー!2人の世界に入らんといて!!」


むぅっと頬を膨らました名無しの両頬を手で押すと嬉しそうに笑うから危うくキスしそうになった


「みるきーさん、顔赤い」

「名無しちゃん面倒見てー」

「えぇ、酔っぱらいの面倒は見たくないですー笑」

「お姉ちゃんなんやから助けてよぉ」

「お姉ちゃん酔いすぎー」


あ、今のみるきーキュンってきたな
あの笑顔でお姉ちゃんなんて呼ぶからこっちまでドキッとしたもん。

そんな笑顔振りまいとるとら酔っぱらいに食べられるかもしれへん


「名無しちゃん、茉由のこと呼び捨てにして!!」

「いきなりですか笑」

「茉由飲みすぎやで!って言って!お願い!」

「もぉ、茉由飲みすぎやで」

「んんー!!名無しちゃんがキスしてくれたら茉由もう飲まへん!」

「こら、酔いすぎやから」

「しゃぁないなぁ」

「ちょ、」


名無しにちゅーって行く茉由を止めるとなにを思ったのかぶちゅぅっと盛大にキスをされた


「彩さん」

「名無し、ごめん」

「いや、さっきのはしょうがないですよね」


3人がトイレに行って名無しとふたりっきりになった時、名無しが心配そうな目で見てきた


「っ、」

「ん、これで上書き。」

「名無し…」

「もうしたらダメですよ」

「うん、気をつけるな」


べつに茉由はあたしに恋愛感情あるわけやないし、そこまで心配せんでもええんやけどな


「もぉ、みるきーが遅いからまーちゅん危なかったやろ」

「あれでも急いで出たんやで」

「あ、そーゆー雰囲気やった?」

「あほか。」


顔を近づけて話しとるとみるきーと山田が帰ってきて、勘違いされたけど、べつに隠しとるわけやないし


「茉由ふらふらー」

「きゃぁ、」

「名無し、抱き心地ええなぁ」

「茉由、ほんまに酔いすぎ」

「茉由さんお水飲んでください」


帰ってきた茉由が名無しめがけてダイブ並に抱きつくからあたしの方に倒れてきた

ぎゅっと名無しの腰に回す茉由の手を離すと名無しが渡した水を飲んで少しすっきりしたのか何事もなかったかのように座っとったところに戻った茉由


「名無し、明日も公演あるんやろ?」

「なんで山田が知っとんねん」

「寿々が公演見に行くって言っててん」

「明日はとりあえず撮影があって、それから公演です」

「ほんならはよ帰らんとやな」

「ほんまや!あたしが送って帰るわ!」

「え、彩さん?」

「お金ここに置いとくな
また会おうや」


これはチャンスと思い、名無しの荷物を持って居酒屋を出た
名無しはいきなりのことで頭がついてきてないのか?マークを頭に浮かべたままついてきた


「あ、私お金出てない!」

「名無しのも払っとるから大丈夫やで」

「あとで返しますね」

「ええって
それより名無しの家行っていい?」

「え?」

「ん?」


あかんかったんかな…?
やっぱ急やし、そーゆーのは前もって言わんとよな。。


「来るもんやと思ってました」

「え?」

「彩さんが今日大阪って聞いた時から来るんやと…」

「あたしのことよくわかっとるやん」

「えへへ、彼女なんで」


いや、可愛すぎひん?
そんなこと言われたから抱きしめたくなるやん。
さすがに夜やからってあかんよな、誰が見とるかわからんし


「ほんなら、今日の夜は恋人らしいことしよっか」

「えっ、」

「あれー?顔赤くしてどしたん?」

「彩さんが変な事言うから…」


名無しの耳元でぼそっと言えば、街頭だけでも分かりやすいくらい赤くなった名無し


「変な事って普通のことしか言うてへんよ
名無しちゃんは変態ですねー」

「むぅ、いじわる」

「変態でも好きやで」

「…私も好きです」


外とか関係なくぎゅうっと抱きしめると名無しも背中に手をまわして来てくれたから、まぁええやろ
夜やからよくよく見んとわからんやろーし


とりあえずこれ以上は帰るまで我慢。
帰って存分名無しを堪能するか


-END-



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