しちゃいました

□片想い?
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「アントニオー♡」


今日も可愛い!すき!

学校について一番最初に行くのはアントニオのところ
いつも朝早くからおるからみんなが来る前に行って抱きしめる


「いつもはよ来すぎやねん」

「アントニオにはやく会いたいからやで?」

「はいはい
みんな来るから」

「まだええやん」

「こびー来たし離れて」


一応付き合っとるから見られてもええんやけどなぁ


アントニオに腕を抜けられるとほんまにこびーが入ってきた

足音で分かったんかな?


「名無しちゃん今日もはやいなぁ」

「アントニオ独占しとってん」

「あ、邪魔しちゃった?」

「うん」

「可愛い顔でそんなこと言わんといてぇ」


ヘラヘラーっと笑いながらいうこびーにアントニオはあほかみたいな顔をしとる

いつもの風景やな。


「ほんならまた来るな」

「来んでええから」

「来ますー」

「はよ行かんと始まるで」

「はーい」


授業が始まるギリギリまでおるんやけど、私が出るといつもこびーとアントニオが楽しそうに話すねん。

ほんまに私たち付き合っとるんやろーか…
告白したのも私からやし、無理やり付き合わせた感あるし、第一アントニオが私のこと好きとも限らんもんな


私が勝手に付き合っとるって思っとるだけやん


「名無し授業行かんの?」

「あ、ツリシ」

「サボりですかー?」

「んー今日はそーゆー気分じゃなくなったんよな…
ツリシたちはなにするん?」

「校舎内の見回り」

「ほんなら私もついてくー」

「名無しがおったらみんな喧嘩せんな笑」


屋上にでも行こうかなって思っとるとツリシたちがおったから一緒に見回りすることにした


「姐さんのとこに行かんでいいん?」

「んー私おってもアントニオあんま話さへんし」

「へー意外」

「なんで?」

「だって姐さん、名無しが授業受けに行っとる時むっちゃ名無しの話するし」

「てか、大体が名無しの話やない?」

「ほんまに?」


アントニオ、私の話してくれとるんや
やばいニヤける


「顔、ひどいで」

「うるさいなぁ
授業戻るー」

「しっかり勉強してくださーい」


ツリシたちにからかわれそうやから急いで教室に戻って授業を受けることにした

アントニオが私のこと話しとるとか知らんかったわぁ
いっつも素っ気ないし、興味ないんかと思った


「せんせーおくれましたー」

「ななしさん休みかと思った」

「休みませんよー」


アントニオがおるんやから休むわけないやん

授業終わったらアントニオのところに飛んで行って聞いてみよーっと
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