しちゃいました

□わたしの
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「名無し今日家行く」

「いいけどもうこれで終わりなん?」

「うん」

「ほんなら一緒に買い物して帰ろっか」

「名無し、次の収録のことで話したいことあるんやけど」

「すぐ行きます」


珍しく楽屋で恋人のゆーりがくっついて来とると、彩さんに呼ばれた

ゆーりと付き合っとるのは誰にも言うてへんから今まで楽屋でくっつくこととかあんませんかったんやけど、今日はどうしたんやろ…


「こないだあたしと名無しだけ収録参加してへんかった時の残りを先に撮影するらしいで」

「そーなんですね」

「その間暇やからどっか行かへん?」

「お、いいですね!」

「ほんなら衣装に着替えんと待っといて」

「わかりました」


彩さんと出かけるとか久しぶりや!!

実はゆーりと付き合う前に彩さんと付き合っとったから、2人で出かけるのはちょくちょくあったけど別れてからは全くなかったから2人っきりが久しぶりかもしれへん


「おかえり」

「ただいま」

「なんて?」


ゆーりのとこに戻ると隣にピタッとくっついてきた


「あーなんか先に前の収録の続きするらしく私と彩さんおらんかったから待機やって」

「ふーん」

「やから彩さんと出かけてくるな?」

「え?」

「あかん?」

「いいけど…」


彩さんと付き合っとったのは誰にもバレてへんからゆーりも知らんと思うんやけど、やっぱ不安なんかな?
ゆーりが不安になることなんかあらへんのに


「私も行きたかった」

「ごめんな?また一緒に出かけよ?」

「うん」


よしよし、と頭を撫でると肩に頭をのせてきたゆーり

今日はデレ期かぁ。
もっと堪能したいけど、スタッフさんが衣装に着替えて待っててくださいって言うとったし、また終わってからか


「いってくる」

「ん、がんばってな」

「楽しんで」

「ふふ、ゆーりも」


すぐスタジオに呼ばれてメンバーが一気に楽屋からおらんくなった


「ほんなら行こっか」

「はい!」


彩さんがマネージャーさんに言うてくれたらしく、私達も楽屋を出て近くの喫茶店に入った


「そーいえば、こないだユニバ行ったんやって?」

「どこ情報ですか笑」

「ゆーりがTwitterにあげとったのをファンの人があたしに聞いてきてん
一緒に行ったのはあたしやと思ったらしい」

「あー怜ちゃんたちと一緒に行ったやつや」


ゆーりが誰と行ったか書いてへんかったからさやゆーりヲタが彩さんやと思ったんや笑
怜ちゃんも寿々もおったから全然怪しくないのに意味深な書き方するから


「全然行けてへんわ」

「彩さんは忙しいから」

「名無しも忙しいやろ」

「彩さんに比べたら全然ですよ」


いろんな話をしとるとあっという間に30分すぎて、そろそろ戻るかってスタジオに戻った


「収録押しとるらしいからあと30分は時間あるかも」

「分かりました」

「まだゆっくりできましたね笑」

「まぁ、楽屋でゆっくりするのもええやろ
広々と使えんで笑」


2人だけやと贅沢な楽屋に戻ってせっかくやからソファーを占領させてもらった
あ、2個あるから彩さんもソファーに座っとるで


「名無し」

「はい?わっ、」

「あたし、まだ名無しのこと好きみたいやねん」

「え、まっ…」


ソファーに横になって携帯を触っとるといきなり彩さんに組み敷かれてキスされた


「あか、ん」

「我慢できひん」

「ぇ、んんっ!」


彩さんは本格的にスイッチが入ったのかキスをしながら何回も角度を変えて、しまいにはべろも入ってきた


「っはぁ…さや、か」

「すぐ終わらす」

「だ、め…」


私にはゆーりが。
頭ではあかんって分かっとるし口にもしとるのに、彩さんのペースにどんどんのまれて身体が言うこと聞かへんくなった


「んあぁ、あかんてぇぇ…」

「イってええよ」

「やあぁぁぁっ、!」


頭が真っ白になって体はビクビクして、あかんことしとるのに気持ちよくなってしまった…

ゆーりになんて言うたらええんやろ。


「つかれたぁー!!」

「っ、!」

「おつかれー」


乱れたままの服を直す前にメンバーが帰ってきて、彩さんに咄嗟にかけられたブランケットで隠しながら急いで直した


「名無し?」

「あ、ゆーり
おつかれ」

「来て」

「ちょ、」


ゆーりが帰ってきて、一瞬眉をひそめたと思ったら腕を掴まれて楽屋の外の人目につかんところに連れていかれた


「ここで待ってて」

「あ、うん」


楽屋に戻って行ったゆーりがすぐに彩さんの腕を掴んで戻ってきた


「楽屋で何やってたんですか」

「なにもしてへんよ」

「嘘つき。
名無しにヤりましたよね?」


うそ、なんで知ってるん!?
そりゃぁ言わんとあかんけど、こんなに早くバレるとはおもってへんかった…


「名無しは私のです!」

「え?」

「モトサヤにはさせません」

「ゆーり、何言って…」

「名無しと彩さんが付き合っとったのくらい見てたら分かるもん」

「黙っとってごめん。」


気付いとるのに聞かへんのは私から聞くの待っとったんかな…


「名無しとゆーりって付き合っとったん?」

「彩さんにあげません。
私が名無しを幸せにするんで」

「はは、かっこいいなぁ」

「もう名無しに手出さんといてください」

「わかったわかった
今回は悪かった。知らへんかってん、2人が付き合っとるって」


彩さんは最後にもう1回だけ謝って楽屋に帰っていった


「ゆーり、ごめん。」

「だから2人っきりにするの嫌だったのに」

「なんでわかったん?」

「名無しの匂いが違ったから」


匂いが違った…?
そんなに違わんはずなんやけど、、


「犬みたい」

「怒ってるんだから」

「家帰ったらゆーりにヤられたい。」

「それで許してあげる
次はないからね!」

「はい」


ほんまにゆーりには悪いことしたと思う。

でも、私のですって言ったときのゆーりはほんまにかっこよくてキュンとした。


-END-



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