しちゃいました

□うさぎ
1ページ/2ページ

「あの、名無しさん…」

「ん?」

「今度、私ともお願いします」

「ええよ」


5期生の子にお願いされるのは初めてやけど、まぁ大丈夫やろ

私には誰かが流したのか誰とでも寝てくれるって噂があるらしく、今まで何人ものメンバーから誘われて別に拒む理由もないし受け入れとるとついに5期生にまでお願いされるようになってしまった


「ずいぶん下の子に手を出すんですねー」

「朱里ちゃん言い方」

「今日ホテル一緒らしいけど変わった方がいい?」

「誰とも約束してないから大丈夫」

「ほんまに?約束忘れとるとかないよな?」


部屋に来たら朱里気まずいんやからって言いながら隣に座って携帯を触りだした朱里ちゃん

朱里ちゃんとはホテルが一緒になることが多くて隣におると安心するし落ち着ける、素でおれるメンバー


「私そんなにやってへんから」

「朱里の記憶では2回に1回は部屋出て行ってるんですけど笑」

「むぅ。3回に1回くらいやもん」

「変わらへんやん」

「そんなビッチみたいな言い方しやんといて」

「えー?」

「言っとくけど私から誘っとるわけやないんやから」

「はいはい
ほんなら今日はホテルでゆっくり出来るな」


朱里ちゃんは私と同い年やのに何故か私のことを年下のように扱ってくる。















「名無しって好きな人おらんのん?」

「おらんことはないけど…」

「朱里、誰かわかるかも」

「え!?」

「見とけばわかるんやけど、ほんまにそーなんかな?って自信なくなる時もある」

「そんなに分かりやすい?」

「まぁ笑」


ホテルに帰って朱里ちゃんと話しとると好きな人の話になった
楽屋でも全然話さへんし、他の子からしたら仲悪く見られとるかもしれんけど…


「ん、誰か来たで?」

「朱里ちゃんに用やない?」

「絶対名無しやで」

「えーそーゆー気分やないし」

「朱里行ってくるで」

「ごめんな」


誰かがドアをノックしたけど、私誰とも約束してないし、連絡もなしにこられても気分やないし
朱里ちゃんがいい感じに言うてくれると思うけど…


「名無し、さや姉やけど」

「え!?」

「名無しに話したいことあるって
入れていい?」

「う、うん!」


彩ちゃんが部屋に来るとか初めてやし、ましてや私に話したいこととかある意味怖いんやけど!!

彩ちゃんは私の好きな人で、でもツーショットも撮れんくらいヘタレやから1対1で話すことも出来ひんし、メンバーからちょくちょく仲悪いんですか?って聞かれるくらい一緒におることがないから、彩ちゃんから来るとかびっくり…


「あーゆっくりしとったのにごめん」

「大丈夫」

「もうお風呂入ったん?」

「まだ
彩ちゃんは?」

「あたしは入った」

「そっか」


やばい、会話が終わってしまった…

朱里ちゃんは気を利かせてお風呂に入ったし、、
なんか言わないけんのんやけど、出てこーへん。


「今日、誘われとったな」

「へ?」

「5期の子に」

「あぁ…」

「初めてやない?そんな下に誘われるのって」

「うん
まぁ、でもええかなって」

「好きやないのにできるもんなん?」

「好きなのは好きやし、求めてくれるから応えたいし…」


って片想いの相手に言ってどーすんねん!!
絶対彩ちゃんにもビッチって思われた…

て、なんで彩ちゃんは私がこんなことしとるって知ってるん?5期生に誘われたのが初めてとか…
そこらへんは朱里ちゃんしか知らんはずなんやけど


「あたしが求めても応えてくれるん?」

「えっと…」

「あたしにもやらしてや」

「さやか、ちゃん?」


なんで…
彩ちゃんがそんなこと言うてくることとか無かったし、怒られるんかと思ったんやけど。


「今までで1番気持ちよくする自信あんで」

「い、いま!?」

「朱里のお風呂長いし、大丈夫やろ」


そりゃぁ私は嬉しいよ
嬉しいけど、彩ちゃんとだけは身体だけの関係を持ちたくなかった…
ここでやってしまったらもう恋愛感情として見てくれることはないやろ?
どーしたらええの…


「名無し」

「きゃっ、」

「いくらお風呂入っとっても聞こえるかもやから声我慢してな」

「ぁんん…ゃ、」


ベッドに押し倒されて耳元で話すからゾクゾクして声が出てしまい、彩ちゃんの目つきが変わった


このまま朱里ちゃんのシャワーの音を聞きながら彩ちゃんにやられてしまった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ