しちゃいました

□やってもうた
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「あ、さやか」

「名無し…」


コンビニで買い物をしようと中に入るとアイスを持った懐かしい顔があった

名無しとはNMB時代5年付き合っとった元カノで、あたしが卒業する時に別れたっきり会ってもなかった


「彩もアイス買いに来たん?」

「いや、晩御飯」

「コンビニですます気なん?」

「まぁ…」

「あかんやろ!
もう帰るだけやんな?この後なにもないんやろ?」

「ないけど」

「よし、決まり
ちょっと着いてきて」


カゴに入っとった物を返却されて、そのままタクシーに乗らされた

名無しが言うた行先はあたしの家とそこまで離れてないマンション


「ちょっと部屋汚いけど気にせんといてな」

「あ、うん」


エレベーターに乗って玄関まで行ったけど、ここまで来てやっぱ断れば良かったって考える
いや、断る隙はなかったんやけどな


「ただいま」

「おかえり
え?彩ちゃん?」

「お、おじゃまします」


鍵も開けずに玄関を開けるから不用心やなって思っとると、部屋は電気つけっぱやしリビングに行くとゆーりがびっくりした顔でおった


「コンビニでばったり会ってん
これ、チョコミントの新作出とったから買ったけど食べるやろ?」

「食べるけど」

「とりあえず彩はお風呂入ってき
ゆーり、服適当に出してあげて」

「そこまでは悪いって」

「疲れとるんやからコンビニで済まそうとしたんやろ?
お風呂入ってる間にご飯作るから、はよ」

「…はい」


ゆーりに服をもらってお風呂に入らせてもらうことにしたけど、気まづすぎる。
ゆーりと一緒に住んどるんなら最初から言うとってほしかったし、てゆーか同棲ってことはやっぱ付き合っとんやろーか?
仮にあたし元カノなんやけど、ゆーりからすれば嫌やろ


「服、ありがとな」

「下着は洗濯しとるから乾くまでちょっと待ってな」

「わざわざごめんな」


お風呂から出ると机の上にはご飯が並べてあった

こんなに料理できとったっけ?
手作りを食べさせてもらったことあんまなかったよーな気がする


「ゆーりお風呂どーする?」

「一緒に入ります」

「なんでやねん
先入るで」

「はい」


今さらっと付き合っとるアピールされたよな?

まぁ、ええけど


「そんなに見られたら困るんですけど」

「あ、すまん」

「なにか聞きたいことありますか?」

「え?」


名無しが作ってくれたのを食べながらゆーりがどうするか見とると視線が気になったらしく、前に座ってきた


「彩ちゃんが卒業して半年くらい経って付き合いました」

「そーなんや」

「名無しが卒業してからここに来たんですけど、家近いですよね」

「まぁ、近いけど」

「名無しは多分近いの気づいてないと思います」

「ふーん」

「美味しいですか?」

「美味しいで」

「最初は2人とも料理出来なくて頑張ってたんですけど、名無しが開花したんです」

「そーやったんや」

「名無しって凄いですよね
なんでも出来るし、誘い上手だし、最中むっちゃ可愛いですよね」

「ん?何の話?」

「えっちです」

「ぶっ、!!」


いきなりぶっ込まれて変なとこに入ってしまった

ゆーりさん、あたし今ご飯中なんやけど


「今さら名無しに近づかないでください」

「あたしから声かけたわけやないんやけど」

「のこのこ着いてきてる時点でアウトです」

「むちゃくちゃやな」


そこで会話は終わって、ゆーりに見られながら完食をした


「出たでー
全部食べたん?」

「美味しかった
ありがとな」

「いいえいいえ
片付けるからそのままでええよ
あ、ゆーりはお風呂入っておいで」

「うん」


名無しが出てきて片付けまでしてもらって、ソファーに座っといてって言われたから素直にソファーに座っとることにした


…やっぱ付き合っとるってことはここでもしたりしとるんやろーか


「コーヒー飲む?」

「いや、ええよ」

「そっか」


まだ髪が濡れとるままやのに片付けをさせてしまったな…
そーいえば付き合っとる時も髪は乾かしてなかったな

となりに腰を下ろした名無しの髪から雫が落ちてきて借りた服にシミを作った


「乾かさんと風邪引くで」

「めんどくさいねん」

「ホンマ昔と変わらへんな」

「今日は暑いからええの
いつもは乾かしとるし」

「はいはい」


着いとるテレビを見とるけど内容は頭に入ってきてへん
隣でくすくす笑っとる名無しに腕が触れる度ドキドキして、それどころじゃない

お風呂あがりやから色っぽいし、お世辞にも大きいとは言えへん胸も半袖のTシャツからは分かるくらい目立っとるし、短すぎるズボンは白い足を守る気はないらしく少し動けばパンツが見えそう


「なぁ、いつもゆーりはどんくらいお風呂入ってるん?」

「んー、30分とか?
長い時はもっと入っとるけど」

「ほんなら何してもバレへんよな」

「え?さや、か…」

「誘っとる気はないんやろーけど、そんな姿みたら我慢できひん」

「ぃや、あかんって!!」


簡単にソファーに組み敷いたけど、抵抗されてもビクともせーへんで


「ゆーりにバレたら大変なことになるで」

「やったらやめてや」

「声出さんかったら大丈夫やって」

「そーゆー問題やないやろ」

「ちょっとうるさい」


まだ何か言いかけた名無しの口をキスして塞ぐとソファーの上やからそこまで抵抗出来ひんのか、大人しくなった


「さやか、おねがいやめて」

「あんたが悪いねんで
あたしの前でそんな格好するんやから」

「寝巻きやのに…?」

「これはゆーりの好みやろ?
こーやって簡単に触れるもんな」

「ゃ、だめぇ…」


簡単に胸までたどり着けるTシャツに脱がさんでもいいようなズボン
いかにもヤるための格好やん


「ゆーりが出てくるからさっさ終わらそうな」


ホックを外すと抵抗しても無駄だと感じのか大人しくされるがままになった名無し
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