しちゃいました
□先生！
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「これわかる人おる？」
「はーい」
「…ななしさん以外でおらへん？」
「彩せんせー！！」
社会の担当で、クラスの担任もしとる山本彩先生は私の好きな人で、学校で1、2を争うモテモテな先生
クラスのみんなは私が彩先生のこと大好きなの知っとるから授業での発言は全部私にさせてくれる
彩先生には呆れられるけど
「渡辺さんとか分かるやろ」
「えーわからへんよ
名無しちゃん教えてー」
「はーい！！」
彩先生に聞かれたところを喜んで答えると、クラスのみんなにめっちゃ褒められるし、彩先生もまぁまぁ喜んでくれる
「あ、彩先生大好きやで！！」
「さっきのはなかったことにしまーす」
「嘘やろ！あ、愛しとるの方がよかった？」
「そういう問題やないわ」
みんなヒューヒューはやし立ててくるし、彩先生呆れるし、毎日こんなやりとりをしとる
「山本先生、ちょっといいですか」
「分かりました
ちょっと自習しといて」
副担任の菜々先生が彩先生を連れて行って、教室内はみんな話したい放題
「菜々先生もええよな」
「投票しよーや！
はい、みんな注目ー！！」
「彩先生派の人ー！」
「菜々先生派の人ー！」
まーちゅんと一緒に教卓に立って、黒板に彩先生と菜々先生の名前を書いてみんなに挙手してもらった
「同じ人数やん！」
「まーちゅんはどっちなん？」
「茉由は菜々先生！」
「名無しちゃんは聞かんでもわかるな」
「聞いてや！彩先生やわ！」
彩先生しか勝たんやろ！あんな完璧やのに、身長ちっちゃいねんで！
最高やん
「なにがあたしやねん」
「彩先生！？
帰ってくるのはやない？」
「自習って言うたのにこれなんなん？」
「名無しが勝手に始めましたー」
「名無しちゃんが悪いでーす」
ドアの方から声がして、見てみると彩先生が帰ってきとった
まーちゅんもみるきーも私の事売るし、、
てか、まーちゅんが始めたんやけど？
「ななしさんは放課後準備室来てな」
「はーい…」
「名無しちゃん、よかったやん」
席について隣のみるきーが言うてくるけど、なにもよくないんやけど
いや、彩先生と2人っきりやからよかったんかな。