しちゃいました

□つめあと
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「背中、跡ついとる」

「ほんまに?」

「うん」


向こうをむいとる彩の背中に手を伸ばせばくすぐったいのか身を捩って離れていく


「名無しがつけたんやろ」

「そんなことしませんー」

「いたそう?」

「いや、かさぶたになっとるからもう治ると思う」

「気付かへんかった」


後ろからそっと近づいて傷跡にキスをすれば、身体がビクつき赤い顔で睨んできた


「やめて」

「かわいい」

「かわいくないわ」

「ねぇ、もう1回しよ?」

「いつからそんなこと言うようになったん」

「彩の顔みたらしたくなってきた」


1回じゃ止まらへんかも。って言いながら優しく押し倒してくる彩

スイッチが入ったのか、さっきまでの可愛い顔とは打って変わって、目が合うだけで心臓が大きく跳ね上がる


「準備万端やん」

「はや、くっ…」

「あんだけやったのにまだ足りひんかった?」

「んぁっ……」

「しめすぎ」

「やっ…」


割れめを上下しとった彩の指が厭らしい音をたてながら1本中に入ってきた

ここやっけ?こっちか、なんて言いながらいいところを避けて責めてくる彩


「ああっ、さやかっ…」

「んー?」

「おねがいっ、」

「なに?」

「イかせてっ…。」


彩の腕を掴みながらお願いすると、中に入っとる指が気持ちいいところを責めてすぐに波が押し寄せてくる


「すぐイっちゃ、」

「ええよ」

「彩っ、すき、っ!」

「あたしも好きやで」

「あああっ……んっ…!」


彩の片方の手をギュッと握って目の前が真っ白になり体が跳ねてベッドに沈んだ


「ぁ、」

「ん?」

「手の甲、爪痕ついちゃった」

「背中のも絶対名無しやん」

「かもしれんな」

「責任取ってや」


手の甲に着いた爪痕を舐めながら言う彩


「ふふ、ええよ」


彩の首に腕を回して私から唇を寄せれば、長い夜がこれから続いていく


-END-



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