しちゃいました

□知ってること
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「先輩!」

「ごめん、待った?」

「いえさっき着いたところです」

「とか言いながら待っとったやろ」


彩先輩にLINEで今から会えないですか?って送ると二つ返事で返ってきて近くの公園で待っとると彩先輩があったかい飲み物を持ってきてくれた


「ほい」

「あ、ありがとうございます」

「今日発表やったんやろ」

「はい」

「どうやった?」

「受かってました!彩先輩と同じところ!」

「まじ?おめでとう」


いつもの笑顔を向けてくれた彩先輩

ずっとこの人の笑顔を見るとがんばろうって思えた


「あの、それで先輩に1番に伝えたくて」

「うん」

「あの、えっと…」


なんやっけ。頭が真っ白になって次の言葉が出てこーへん

わざわざきてくれたのに、なんか言わへんと彩先輩困っちゃう…


「嬉しいわ
よく頑張ったな」

「っ、はい!
先輩があるからこの大学に決めたんです」

「うん、知っとるで」

「バカやから必死に勉強して」

「知っとる」

「少しでも先輩に近づきたくて…」

「うん」

「彩先輩が話しかけてくれた時からずっと、、えっと…」


好きです。って言うだけやのに、その2文字が喉につっかえて出てきてくれへん

彩先輩は優しい顔で頭を撫でて落ち着かせてくれる。

こういうところが好き。


「うん、全部知っとる
名無しが見てきとった分、ちゃんとあたしも見とったから」

「ぇ…?」

「ずっと待っとったで」

「っ、」


その言葉で涙が溢れてきて余計に喋られへんくなった

先輩もずっと待ってくれてたん?それって自惚れてもええんよな?


「もう待たへんよ」

「はい!」

「意味わかっとる?」

「え?ちゃんとついてこいってことですよね?」

「んーまあそれでええよ」


よくわからへんけど彩先輩に抱きしめられて頭回らへんから考えることは諦める


「とりあえずみんな呼んでお祝いする?それともあたしの家来る?」

「彩先輩の家行きたいです」

「ん、行こっか」


はい。と出された手を握って一人暮らしをしとる彩先輩の家に向かった。


-END-



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