恋を2
□ドリアンだって好きな人くらいおるやろ
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「え、菜々ちゃん彼氏できたん！？」
「ちょ、声大きい！！」
「ごめんごめん笑
けど、やっと菜々ちゃんに彼氏ができたかぁ！」
朝、久しぶりに学校に来た親友の朱里ちゃんに彼氏ができたことを報告したら喜んでくれて、見せて見せてってねだられたから見せてあげたんやけど…
「菜々ちゃんのタイプってこんなのなん？」
「どーゆーことやねん」
「いやいや、ありえへん
これ、趣味悪すぎやろ」
人の彼氏をこれ扱いやし、趣味なんか悪くないわ！
「めっちゃかっこいいやん」
「菜々ちゃん、これ一般的に言うブサメンやで？」
「そんなんあらへん！」
「名前は？
この制服ってことは隣の高校やんな？」
「名前は山本彩。
私たちとおなじ2年生やで」
「里香ちゃんに聞いてみる」
朱里ちゃんの彼氏の里香ちゃんは隣の高校の2年生
彩とおなじ学年
「菜々ちゃん、それ誰にも見せんほうがええよ？」
「朱里！」
自慢しよーと思ったのにめっちゃ攻撃するやんか。。
彩は誰よりもかっこいいのに…
「まぁ、菜々ちゃんは変わっとるもんな」
「別に普通やもん」
「やって、子供の時に好きだったのはほやの塩辛やろ？笑」
「やって美味しいやん」
「普通は飴とかチョコとかケーキとかやろ笑」
「もぉ朱里ちゃん嫌い…」
「ごめんごめん笑」
彩は私の理想系やねん
王子様や
かっこいいし、笑顔キュンってするねん
白馬に乗った王子様みたいな
「里香ちゃん、山本彩のこと知っとったで」
「里香ちゃん知り合いなん？」
「いや、まぁ一応クラスメイトらしいで？」
「まさか里香ちゃんのクラスやとわ…」
「今日の放課後も山本彩と会うん？」
「まぁ、一緒に帰るし…」
「朱里もついていく」
「はぁ！？
あかんて！！」
「里香ちゃんと後ろから見るから大丈夫やで」
それに会ったら魅力がわかるかもやん？って会う気まんまんな朱里ちゃん
「わかった…
その代わり変なこと言わんといてや？」
「はいはい笑」