恋を2

□僕のホントのQUEEN
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「ごめんな、私で…」


はっとして声がした方を向くと山田が俯いとった

あたしが視線を向けとったのは美優紀
学校で1、2を争うくらいモテる

そして、あたしの今夜の相手は山田
同じクラス以外接点がない

ほんまなら美優紀と踊りたかった
誘おうと思っとったんやけど、いざとなったら勇気がでんくて、近くにおった山田に声をかけた


「別に、嫌やなかったし」

「けど、みるきーと踊りたかったんやろ?」


まぁ、そーやけど、それを山田に言うほどあたしは酷ではない


「いや、ごめん
別に美優紀じゃなくても…」










ーーー ーーー ーーー ーーー










そー言って寂しそうに俯いた彩

はじめから彩はみるきーが好きやってわかっててん。
けど、私は彩が好き。
誘ってくれて嬉しかった。


「ありがとな」


みるきーみたいに美しくはないけど、これでも精一杯のオシャレはしてきたんやで
今夜誘ってもらってほんまに嬉しかった

頬に流れる暖かいもの
泣いとるんやって気付いたのは彩の顔が気まずそうになったから










ーーー ーーー ーーー ーーー










山田にありがとうと言われ何がかよくわからへんかった
けど、山田の頬に流れる涙を見たらあかんことしたんやって
それと同時に山田はあたしのこと好きやったんやって気付いた

あたしのホントのクイーンは美優紀なんかじゃない。
今あたしの目の前におる山田なんや


「月が綺麗やな」


山田に手を差し伸べるとびっくりした顔になったけど、一瞬で笑顔になった

さっきとは違う涙を流しながら。


-END-


わかりにくいと思いますが、さや姉→菜々ちゃん→さや姉の順にsideが変わってます。
そして、最後の言葉。
私の友達が告白された時に言われた言葉(有名なあれです)を使ってみました!!

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