恋を2

□かんけい
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枕元で震える携帯。
隣で眠る愛菜。

携帯を開いたら"山本彩"の文字


「も、もしもし」

「あ、最中やった?」

「なわけないやろ、普通に寝とったわ」

「裸で?」

「…怒るで」


部屋から出て電話に出たら彩の落ち着いた声が脳にスッと入ってきた


「愛菜ん家おんの?」

「せやけど」

「なぁ、今から会わへん?」

「あんた、話聞いとった?」

「聞いとった。
やけど、今すぐ会いたいねん」

「5分以内に愛菜ん家の目の前の公園に来てくれるんなら10分だけ。」

「はは、了解」


それだけ言って切れた電話

10分だけやし、部屋着でええやろ


5分も経たずに彩から電話が鳴って外に出た


「は、部屋着かよ
お洒落して来いや」

「用意が間に合わんくて、会えんくなるけど?」

「それは困る」


自然に手を繋いで公園のベンチに座った


「こんな時間やのによく起きれたな」

「普通、朝4時に電話してくる人が言う?」

「せやな笑」


ごめんごめんと頭をポンポンしてくる彩

彩と愛菜とみるきーと私。

愛菜はみるきーと付き合っとって、そんな愛菜と私はセフレ。
みるきーと彩は幼馴染み。
私と彩は…


「好きな人に会えて嬉しいやろ?」


彩は私のことが好き。らしい…


「私がいつ彩に好きって言うたんや」

「あたしに会えたんやからええやん笑」

「ほんま、上からやな」

「あんたもええ加減すなおになれば?」


好きなんやろ?って顔をのぞきこんで聞いてくる彩に私はそっぽむいた


「愛菜とのセフレ、終わらすきないん?」

「え?」

「好きな人が他の人としとるとかいややん。」


彩は今まで愛菜との事に触れてこーへんかった。
やから、いきなりのことすぎでビックリした


「私のことほんまに好きやったんや」

「は?」

「愛菜より気持ちいえっちしてくれたら愛菜とは終わらせてあげてもええで」


なんて、絶対無理なことを言ったら彩の口角がニヤッと上がった


「自信満々や、それ」


その言葉と同時に彩に口を塞がれた。


-END-

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