恋を2

□彩とさやか
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「さーやーかー!!」

「ちょ、なな姉ちゃん!!」

「あ、着替えてたん?ごめんな」


中々出てこーへんさやかを呼びに部屋まで行ったらパジャマを脱いどる最中やった


「もぉ着替えた?」

「うん」

「よし、朝ごはん作っとるから歯磨きしてき!」


さやかに歯磨きをさせて、朝ごはんを並べた

さやかは1週間前にママが連れて帰ってきた小1の女の子。
なんか、両親が海外旅行中やからって。

こんな小さい子おいて海外旅行って酷い親やなぁ

まぁ、うちも小さい頃からママが看護婦やから家におらん時とかおおかったしな


「なな姉ちゃん、お待たせ」

「大丈夫やで
ほら、食べよ」

「うん!」

「「いただきます!」」


コトコトとやって来たさやかは私の目の前に座ってご飯を食べ始めた


「はぁ…」

「なな姉ちゃん?どしたん?」

「あ、ごめんな
なんでもあらへんよ」

「そっか」


さやかはそのまま食べ続けたけど、私は携帯とにらめっこ。

さやかが家に来た日から彩に一切会ってへん。
家に行ってもおらへんし
LINEしても既読付くだけで帰ってこーへん。


「なな姉ちゃん!」

「ん?さやかどした?」

「こぼしちゃってん…ごめんなさい。」

「ふふ、ええよ」


彩のことを考えとるとさやかがお茶をこぼしたらしく、子犬みたいな顔で謝ってきた

小さい子のこの顔はかわいいなぁ。

そーいえば、彩もよく気まづいとよくしとったな


「さやかは濡れてへん?」

「うん、大丈夫やで」

「なら良かった
食べ終わったらお皿持ってっとってな??」

「はーい!」


かわいいな
彩と同じ名前でびっくりしたけど、嬉しい時は笑うし、照れた時は赤くなるし、彩より素直。
まぁ、小1やから純粋やもんな


「さやか、今日の夜ご飯何が食べたい?」

「ラーメン!!」

「またー?」

「ラーメン好きやねん!!」

「わかったわかった
なら食べに行こな」

「やったぁ!!」


小1やのにラーメン好きやねん
ほんま、そーゆーところは彩にそっくりやな。

あと、笑った時の顔
彩に似すぎってほどそっくり。


「じゃぁ、気をつけていきや!」

「はーい!!」


さやかを送り出して、片付けをして家を出た


-END?-

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