ゴッドイーター

□5話
1ページ/3ページ


「あー、本日は仕事日和だ。無事に帰ってくるように。以上!」

「え?それだけ?」

今日はソーマ、サクヤさん、藤木の四人で任務。でも、メンバーのとこにはリンドウさんの名前はなかったはず。なぜここにいるのか。藤木もその事が気になったのか?リンドウさんに聞いた。

「俺はこの後お忍びのデートに誘われてるんでな。今から働くのはお前らだけ」

『デート』それはリンドウさんが他の人に心配かけないように言葉を変えているだけであって本当は支部長からたのまれた特務だ。私も新型になる前はずっとやらされていた。危険種のアラガミを討伐などが主な任務。私は今は新型だからと言う理由でやらされてはいないが近々私も再開する事になるだろう。

「俺はそろそろ行く。命令はいつも通り、死ぬな、必ず生きて戻れ」

「自分で出した命令だ・・・せいぜいアンタも守るんだな・・・」

どうやらソーマはリンドウさんの『デート』の事をしってるらしい。

ソーマとサクヤさんはリンドウさんの背中を見送った。サクヤさんはとても心配そうな顔をしていた。

「さぁ、いきましょうか!」

その後サクヤさんの一言でみんな神機を構えなおし高台から降りた。






今回は旧市街地で任務。私はコンゴウの気配を探していた。
私はここで一箇所に固まっているより二手にわかれた方効率がいいと思い、

「じゃあ私あっち見てきます・・・」

しかも、1人でやった方が楽だしコンゴウぐらいなアラガミなら1人で楽々いける。

「えっ、ちょっと、まって!」

サクヤさんが私を引きとめようとする声が聞こえたがもう遠くにいた私は聞こえない振りをして走った。


奥に進んでいくと大きな建物の中にいた。

「たしか、コンゴウの気配はここらへんに・・・」

カシャン

「誰!?」

私は入り口付近から聞こえた音の方向にむきまっすぐ睨みつけた。

入り口から現れたのはフードを被った少年。ソーマが現れた。

「ソーマか・・・なぜ君がいる・・・」

「チッ・・・あの2人が、1人にするのは危ないってうるさいからしかたなくお前を追いかけてきただけだ」

別に1人でもいいのに、余計な事を・・・

「おい、新人。さっきコンゴウの気配が・・・」

ソーマの言葉は最後までいいきる事はできなかった。

ドカンッッッ!!

「「!?」」

やっとお出ましか。

「邪魔すんなよ」

「その言葉、そのまま貴方にお返しします」

「(いくよ、相棒)」
ドクン

相棒の返事と同時に足に力をいれ走りだした。私は結合破壊を狙うため体、顔、背中を正確に狙う。

「ソーマ!ウルフ!」

「援護するわ!」

騒ぎに気付いたのか藤木とサクヤさんも援護にいそいできた。





グァァァァァァァ!

後一発。
私はおもいっきり神機を振り下げようとした。

パァァン

「!?」

私が斬りかかろうとしたと同時に藤木の誤射が私にあたったのだ。

「(やばい!)」

コンゴウの攻撃が目の前にきていた。装甲をひらこうとしたが間に合わない。

「くっ、」

「「ウルフ!!」」

壁に叩きつけられて、そのせいで一瞬息が止まったような気がした。

だから一人がよかったのに・・・

「ソーマ・・・」

「チッ、わかってる」

ソーマは私のかわりにコンゴウに一撃をいれた。
その一撃を受けたコンゴウは大きな咆哮をあげるとバタリと倒れていった。

「ウルフ!ごめん!怪我はないか!?」

「・・・別に」

攻撃されたとき、少し腕を引っかかれて少し血がでていたが気づかれないように腕を隠した。

「・・・」

立ち上がる際に藤木から手をさしだされていたが、私はそれを無視して立ち上がった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ