ゴッドイーター

□6話
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「あぁ、今日はヴァジュラ二体のコアの剥奪だ。命令はいつも通り、死ぬな、死にそうにったら逃げろ、そして隠れろ。運がよかったらぶっ潰せ。あっ、これじゃ4つか」

「あはは、何回やるんですか。それ」

「いつもの事じゃないの」

いつものように、軽くリンドウさんは4つの命令を言い渡した。

「それじゃ、いくぞ!」

一斉に高台から降りた。





「ヴァジュラどこだろう?」

「「・・・」」

今は二手に分かれて一体ずつ倒す事になり、リンドウさん、サクヤさんチームとソーマ、藤木、私のチームを組み二手に分かれたとこだ。

しばらく歩いていると、ヴァジュラの気配を近くに感じとった。

「止まれ」

「!?」

「近くにいるのか・・・」

「・・あぁ」

物陰に隠れると同時に、教会のまどからヴァジュラがあらわれ、捕食を始めた。

「いつも通り、お前は援護。俺達は・・・」

「わかってる」

「いくぞ」

足に力を込め、3人はおもいっきり出た。

私達に気付いたのかヴァジュラをこっちに向いて攻撃しようとしたがもう遅い。先にソーマと私が攻撃をいれた。

ザシュッ

ソーマの斜め切り、私は勢いをつけジャンプし回転斬りした後、空中で銃に変え背中に一発いれた。

「(コンゴウとかと違って体力が少し多いなぁ)」




ソーマと私はヴァジュラ に連続攻撃を何回も繰り返し、なんとかヴァジュラの体力がほとんど削れた。

グォォォォォォ!!

あと一発!!

「これで終わりだぁぁぁ!!」

ザシュッ

私の一撃で、さっきまでたっていたヴァジュラは地に伏せた。

「やっと終わったぁぁぁぁ」

藤木は初めてのヴァジュラとの戦闘で緊張していたのがほぐれたのか、地べたにすわり安堵の息をはいた。

「リンドウさん、無事コアを回収できました」

『おぅ、こっちもちょうど終わったとこだ。帰りのヘリはもう呼んである。ヘリのとこで待ち合わせな』

「了解」

連絡を終え、ソーマ達と帰りのヘリに向かおうとしたその時・・・

ドカァァン

「「「!?」」」

グォォォォォォン

「な、なんだよこれ!」

「新種のアラガミか!?」

黒くて大型種より一回り大きい、まるで御伽話にでてくるドラゴンのようなアラガミが壁をぶち破り姿を現した。

「リンドウさん!こっちに未確認のアラガミが!!」

間違いない。先輩だ。よかった、やっと会えた。

『なに!?撤退できるか!』

「対面してる状態だ!このタイミングで撤退は危険すぎる!」

『クソッ、俺達がいくまで持ちこたえられそうか!?』

「なんとかしてみる!」

そう言い、ソーマと藤木は頑張って戦っているが、ウルフはうつ向きながら立っているだけだ。

「おい、新型!」

「ウルフ!どうしたの!?」

やっと、会えた。先輩私を殺して。もう楽にして。

私は今にも攻撃をしてくる黒いアラガミに飛びかかった。

「ウルフ!?」

あぁ、やっと死ねる

必要としてくれなかった世界から

いなくなれる

化け物が生きてたって不幸をもた

らすだけ、死んだ方がみんな喜ぶ

先輩ごめんなさい

貴方をこんな姿にさせてしまって

私が死ねば先輩
は許してくれすよね?


アラガミの大きな爪が私に突き刺さった。


グサッ


「「ウルフ!!」」

なに絶望したような顔してるんだ



ソーマなんか初めて私の名前よん

じゃって・・・

喜びなよ、化け物が世界から消え

るだよ?

笑いなよ?嬉しいでしょ?

刺さったアラガミの爪がゆっくりと引き抜かれた。

「うっ・・・」

「ウルフ!!」

ソーマが走って倒れた私に近づき上半身を起こす。

「おい!ウルフ!」

「グフッ・・くっ・・はぁ、はぁ」

ソーマが何度も呼びかけるがウルフは遠い目をしてソーマの声をきいていない。

「ソーマ!コウタ!ウルフ!」

リンドウさん達は走ってこっちに駆けつける。

「「ウルフ!?」」

2人がソーマの腕の中にいる血まみれのウルフの姿をみて驚いた。
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