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□嫉妬
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月くんが捜査に加わってからと言うもの歳の近いせいか、はたまた月くんが鈴に好意を寄せているのか...月くんと 鈴が話しているところをよく見かけるようになった。
「それでね鈴さん...」
「そうなんだ!」
...今は 鈴が紅茶とケーキを持ってきてくれたからホテル内にいるメンバーで休憩をとっている。休憩中なので私語を咎められるわけでもなく、最も 鈴に他の男と話すな...なんて心の狭い男に見られたくない。
...また
夜神月は 鈴に対して少し...いやだいぶボディータッチがおおいのではないか...
「ちょっと月くん頭くしゃくしゃになっちゃったじゃん...」
「ハハハ髪の毛にゴミがついてたからとってあげたんだよ」
月くんが 鈴の頭を撫でた...これはやりすぎではないか...?
「 鈴紅茶のおかわりくれませんか? 」
私は月くんと 鈴の会話を止めるように言った。
「竜崎.紅茶くらい自分でいれたらどうだ?」
「私は紅茶がどこにしまってあるのか知りません... 鈴お願いできますか? 」
「うん、ちょっとまっててね!」
私のお願いをききいれてくれた 鈴は備え付けのキッチンへ向かった。
「竜崎は 鈴さんがいないと何も出来ないな... 」
「はい、 鈴がいない生活なんて考えられません 」
「そんなんだといつか 鈴さんに嫌われるんじゃないか? 」
鈴に嫌われる?何を言っているんだ夜神月...そんなことあるわけがない。
「いつか愛想つかして他の男にとられてしまうかもね。」
...例えば僕とか
続けて言う月くんは私の肩に手を乗せニヤリと笑いながら言った。
夜神月...やはり 鈴を狙っていたか
「竜崎紅茶はいったよー」
そこに私と月くんの会話の中心人物である 鈴がもどってきた。
私のために紅茶を 鈴が
私のところにもってこようと紅茶をこぼさないようにそっと歩いて向かってこようとしていた...
「わっ...!」
その時床に落ちていた資料に足をとられた 鈴は転びそうに前へ倒れていった。
受け止めようと私は急いで椅子から立ち 鈴の元へ向かおうとしたが数秒の差で 鈴は夜神月の腕の中にすっぽりと収まってしまった。
「大丈夫? 鈴さん 」
「大丈夫...ありがとう月くん」
月くんに先を越された...そして 鈴を抱きしめている状態。
「ここら辺結構紙とか落ちてたりするから気をつけなよ」
「ごめんね...気をつける」
鈴も 鈴でなんで月くんに抱きしめられている状態でいるんだ...
「 鈴さんいい香りがするね...シャンプーかな? 」
月くんはチラッと私の方を見て少し笑みを浮かべてから 鈴の髪に鼻を近づけた。
「 鈴 」
私は 鈴を月くんから奪い取るように 鈴の腕を引っ張り自分の腕の中に閉じ込めた。
「竜崎...?」
驚いている 鈴をよそに 私は月くんに見せつけるように 鈴の唇に強引に自分の唇を合わせた。
「ん、ぅ...」
鈴の力が抜けた瞬間を見逃さず私は少し開いた口に自分の舌を入れた。小さな口の中で逃げ惑う 鈴の舌を追いかけては自分の舌と絡め合う。
チラッと月くんの方を見ると少し顔を赤めて口を手で押さえていた。
鈴は私のもの...これで少しはおもいしらせることが出来た。
鈴の身体全体の力が抜けかけたのか抱きしめている腕に程よい重みが乗っかってきた。
そろそろ限界か...
私はそっと唇を離した。
「...もっかい」
彼女の何がそうさせたのか。少し小さな声で...はっきりと私に言ってきた。
自分の口角が上がるのがわかった。
鈴が私から離れるわけない、まして夜神月のところになんて...そう確信した。
「いいんですか...?月くんが見てますよ」
鈴の耳元でそっと言うと 鈴は思い出したかのように月くんの方を見て顔を赤くした。
「ぼ、僕はトイレ行ってくる」
私と 鈴の雰囲気に限界がきたのか月くんは早々に部屋を出ていった。
これで月くんが 鈴に構うことは減るだろう...そう考えていると 鈴が私の頬を手で持ち...
「...もっかいしてくれないの?」
私の中の理性が崩れる音がした。