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□ただいま恋愛中
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「あっちゃんっ!」
「何?」
あっちゃんの膝に乗りベタベタほっぺたを付けてニヤニヤする優子。
「相変わらずスベスベですなぁ〜♪」
「にゃんにゃんの方がスベスベじゃない?」
「いやぁ〜あれはまた違うのよ〜」
「また、おじさんみたいな事言って」
「いいじゃないの〜、近う寄れぇ〜♪」
「酔っ払い」
「わしゃシラフじゃよぉ〜♪」
ドラマの番宣で久々にバラエティー番組で共演することになり、敦子の楽屋に遊びに来た優子。
メンバー同士だった頃もベタベタしてきたけど、お互い卒業してから以前より会える回数が減ってからというもの優子のスキンシップが更に激しくなった。
「そろそろ衣装に着替えないと…ちょっとどいて?」
「え"ぇ〜まだイイじゃんよ〜」
「優子はもう着替えてるからいいけど、私まだだし。」
「じゃあ、どいてあげるからチューしてよ!」
「はい?」
「いいじゃん!チューくらい!」
「そんな子供みたいに駄々こねて…」
「子供はチューしろなんて言わないでしょ」
「そりゃ言わないだろうね」
「うんにゃー。…やっぱり今時の子はチューくらいするか!」
「もう、何でもいいからどいてくれる?」
「だーかーら!チューしてくれないと離れないよぉー♪」
ほっぺたにぴったりと張り付いて離れようともしない優子にあっちゃんは片手を伸ばし、くっついていない方の頬に手を当てて顔の向きを変えると優しく唇を合わせる。
チュッという音とともに離れると、付けていたグロスが優子にもついてキラキラ光っていた。
「これでいい?」
優子はびっくりしてポカンとした表情をして、ぴったりと密着していた身体を離した。
あっちゃんはその隙にそっと優子に立たせて自分も立ち上がるとハンガーラックにかけていた衣装に手を伸ばして振り向いた。
「優子可愛いww」
「うぅ!!あっちゃん、もう一回!!」
あっちゃんの首に両腕を回し、全力で抱きついた。
「ちょっと!着替えられないでしょ!!」
そして2人はまた熱く唇を重ねるのだった。