銀魂 小説 下

□地味だからって馬鹿にしてると襲いますよ?
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買い物帰りに僕は任務帰りなのか一人で歩いている山崎さんを見つけて、珍しいななんて思いながらも気付いたら声をかけていた。
新「山崎さん」
山「あ、新八君、久しぶり、買い物?」
新「はい、山崎さんは任務ですか?」
山「うん、まぁそんなとこ」
新「…もし時間あったらなんですけど、この後ちょっといいですか?」
山「…うん、時間はあるし…いいよ」
新「じゃあとりあえずこんなとこだとあれですし、万事屋来ません?ちょうど今日は神楽ちゃんもいませんし、銀さんも遅くまで帰って来ないので」
山「…じゃあお邪魔させてもらうよ、今日中には帰れそうにないかな?」
何かを察してそう言った山崎さんに、僕もニッコリ笑って
新「…そうですね、帰れないと思いますよ」
と言った。
それからは何も言わず、並んで万事屋まで歩いた。

ガラッ
山「お邪魔しまーす」
新「どーぞー」
ガサッ
新「まぁてきとーに座ってて下さい、今お茶煎れますんで」
山「あぁ、ありがとう」

コトッ
新「さて…
察しの良い山崎さんなら、僕が何を言いたいのか分かりますよね?」
お茶を置いて、目の前のソファに山崎さんと向かい合うように腰を下ろしてそう切り出す。
山「あぁ、勿論、旦那のことだろ?大方旦那が最近あまりに俺らを地味地味って馬鹿にしすぎだから、俺らの気持ちもちょっとは分かってもらおうって、そういうことじゃない?」
新「…流石ですね、そういうことです、銀さんは鈍いですからね、最近ちょーっとイラついてんですよ」
山「まぁ新八君の気持ちも分かるよ、俺らはこんなに旦那のこと思ってるのに旦那は全然気付かないし、寧ろ煽ってくるからね、俺もイラつくことくらいあるよ」
新「…そうだと思いました、あなたならそう言ってくれると…
だから山崎さん、銀さんに分からせてあげましょうよ、僕らがどれだけ本気なのか、なに、ちょーっと分からせるだけですよ」
山「…それでチャイナさんがいなくて、旦那が遅くに帰ってくる今日、俺を誘ったと、旦那の中で俺が君と一緒の「地味」っていうポジションにいるから…
いいよ、やろっか、俺も旦那を思ってることに変わりはない、そろそろ分からせたいのも事実だ」
山崎さんの言葉に僕は自然と口角が上がるのが分かった、そして高鳴る胸を抑えて極力いつも通りに言った。
新「…それじゃあ、銀さんが帰ってくるまでに準備と…計画でも立てましょうか?」

ガラッ
銀「…たでーまー
…って誰もいねぇのか?新八ー」
22:00、漸く銀さんが帰って来た。中は暗い、誰もいないと思うのも無理はない。
銀「おい、新ぱ…」
ガラッ
銀「っ!?」
ドサッ
銀「ちょっ誰…」
パチッ
銀「っ!…新八と…
山崎…」
まるで流れるように、寝室の襖を開けた銀さんを連れ込んで布団に倒す。
電気をつけて僕らを見た銀さんは目を見開いて、今にも消えそうな声でそう名前を呟いた。
新「…ねぇ銀さん」
トスッ
銀「っ…新…八…」
新「…好きですよ、本当に…」
銀「ちょっ…新ぱ…」
新「…地味だからって、いつもいつも馬鹿にして、僕らの気持ちなんて知らないで…」
銀「…っ」
山「…地味だから何もしないとでも思いましたか?」
銀「…へ…」
山「…俺らだってやるときはやるんですよ、まぁもう今更後悔したって遅いですけどね」
銀「…なっ!…んむっ…!?」
銀さんを押し倒して山崎さんがそう言ったと同時に僕はキスをした、勿論、深いやつを。
銀「…んっ…ぁっ…ふっ…んうぅ…」
山「…旦那、可愛い…
…ね、もどかしいですか?キスだけじゃ足りないですか?」
銀「…ん…ぁ…んっ…」
山「…まぁこれ以上はしませんけどね、今は」
銀「っん…!ぁっ…はっ…はぁっ…」
新「…今日はここまで、続きがしたかったらせいぜいこれから僕らのこと意識して下さいよ」
銀「…っ」
山「…じゃあ今日は俺泊まらせてもらうんで、旦那はお風呂に入ってきてください」
山崎さんが銀さんにそう言って、僕もニッコリ笑って言った。
僕「今日は三人で寝ましょうね銀さん、大丈夫ですよ何もしませんから」
 

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