銀魂 小説 下

□かっこよすぎるうちの嫁
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月「じゃあ銀時、夜、行ってくる」
銀「行ってらっしゃい」
夜「いってやっあい!」

いつものように月詠を見送り、夜を寝かしつける。月詠は花魁だから、朝行ったり昼行ったりもするが大体が夜だ。まあその方が夜も寝る時間だしいいっちゃいいけど、だけどちゃんと寝れているか心配はするわけで…
でもそんな俺の心配も普段の月詠を見れば一気に消え失せる。
…まあ、とにもかくにも俺はこの生活に十分すぎるくらい満足してるから何も言えないんだけど。
言い忘れてたが、俺と月詠は結婚して子供もいる、名前は夜、可愛い可愛い俺たちの娘だ。相変わらず万事屋に住んでいて変わったことと言えば月詠と同棲するようになって神楽が新八の家に住むようになったことくらいだな。
って言うのも、俺が夜を生むにあたっていろいろ大変だろうからって月詠がこっちに来てくれて、それを新八たちに話したら妙がじゃあ神楽ちゃんは家で面倒みるわって言ってくれてこうなったわけだけど。
そうそう、だから夜を生んだのは俺だ。普通は月詠が生むんだろうが、生憎、「オメガバース」の影響で俺がΩ、月詠がαで、まあいろいろあり俺は月詠に孕まされ、夜を生むことになった。そんなわけで、生んだのは俺だけど名目上俺が旦那で月詠が嫁だ、俺が勝手に思ってるだけとかそんなんじゃ決してない、はず。
けど、俺はこれで良かったと思ってる。実際、こんなこと言うのもあれだけどいい父親になれそうもなかったからな…
俺はどっちかってーと母親寄りだとは思う、面倒くさがってはいるが正直な話、料理は好きだし、洗濯も裁縫も嫌いではない、掃除はあまり好きじゃないがやるときはちゃんとやる。あと何故か子供に好かれるし、俺自身も子供は嫌いじゃない。赤ん坊をあやすのも万事屋なことだけあって得意な方だとは思う。その点月詠は俺なんかよりよっぽどかっこよくて頼りがいがある、本当にかっこいい、いいお父さんてのはあいつのことをいうんだって最近マジでそう思う。
けどいい感じだったところにいきなりぶちこんでくるから、やっぱりあいつの半分は性欲でできていると思わずにはいられない、この前だって…

月「…銀時」
銀「んー?」
月「お前わっちを選んで後悔とかしてないか?Ωとはいえお前だって男だし、夜を生むのに抵抗があったと思う、それをわっちは無理矢理…」
銀「…ばーか、後悔なんてしてねぇよ、俺がお前を選んだんだ、それに夜だって自分の意志で生んだんだ、本当に嫌なら生む前におろしてた」
月「…それもそうじゃな、お前はそういう奴だよ」
銀「わかったならいい」
月「なぁ銀時」
銀「なんだよ」
月「愛してる
わっちが絶対お前らを守るから、浮気、するなよ?」
銀「…するわけないだろ」
月「なら、いい」
銀「っ!」
月「ん?どうした銀時、顔が真っ赤だぞ?」
銀「っば!ちけぇ!!…ちょっやめっ!」
月「…ほんと…可愛いやつじゃな」
銀「…うっせ…ばか月詠…」
月「っ〜!!!
っ銀時!」
銀「っは!?」
月「…責任取れ、勃った」
銀「っはあぁぁぁぁぁ!?」

そのあとはまぁ…
それから…

月「…はぁ…可愛い可愛すぎる、なんであいつはあんなに可愛いんだ、夜とセットだったらふたりとも天使だから余計可愛くなるし…あぁ可愛い、ほんと最高の嫁じゃな…
…こんなこと考えてたらヤりたくなってきたな…今夜は…銀時の機嫌をとって誘ってみるか」

ってなことを俺と夜がいる部屋で堂々と言ってきたから一発殴った、この際女だとかは気にしない、気にしてたらきりがないし、どっちにしろ変態だ。
月詠は思ったことがつい口から出ていたとか言ってたがそっちのが嫌だ、いつもあんなこと考えてんのかって思ったからな。

けど、確かに変態だけど、やっぱかっこいいところはそれ以上にたくさんあるあるわけで…

夜「まぁまぁ〜」
銀「どーした?夜、腹減ったか?」
夜「ちあう!」
銀「んー?じゃあどうしたよ?」
夜「まぁま、ぱぁぱ、いう、から、かわいい」
銀「ん?」
夜「わあってう!」
銀「へ!?」
月「そうかそうか、ってことは夜、ままはぱぱがいていつもより嬉しそうってことじゃな?」
銀「っな!」
夜「しょう!」
月「そっか〜、夜、ぱぱはままに愛されて幸せもんじゃな」
夜「うん!ぱぱもうれちぃ?」
月「あぁ、嬉しいぞ」
銀「っ…」
夜「あ!ままかおあかい!おねちゅ?」
月「いや、ままはぱぱが大好きだからはずかしくなっちゃったんじゃな」
夜「しょうなの?」
月「あぁ
銀時」
銀「っ…な、んだよ…」
月「そんな照れるな、襲いたくなるだろ?」
銀「っな!」
ポンッ
月「…こんな可愛い嫁さんに愛されてわっちは幸せもんじゃなぁ…」
銀「っ〜!」
月「わっちも愛してるぞ」
銀「…お、う…」

って、あの笑顔はマジで反則だった、頭撫でられたりとか…
あいつがやること全部本当は俺がやることなのに、俺があいつを惑わせたいのに、惑わされてるのはいつも俺で…
…ほんとイケメンだなぁって思う。
俺のが年上で、男なはずなのに、あいつは可愛い女なのにやっぱりかっこいい。

やっぱそろそろ受け入れるべきなのかねぇ…

夜「まぁま?」
銀「ん、なんでもねぇよ、わりぃな夜、遊ぶか!」
夜「うん!」

あいつは女のくせにすっげぇかっこいい俺の「旦那様」だって。

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