時代を越えて

□本当の真実
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こと視線

トントン

リズムよく階段を上がり海が見える屋上?テラス?に朱然が案内してくれるらしい

背後からそっち右〜と案内してくれてる、前に歩けばいいのに

階段を登っていると大きな足音と共に体格のいい男の人達が走って階段を降りていく

朱然「あぁ〜今日はすげー厳しいらしいぜ?特訓」

こと「だから皆あんなに走ってたんだ?遅刻?」

朱然「しらねー」

大変だなーと思っていると大きな人の腕?体が当たり体がよろけ

脚が滑り体が後ろに傾く

朱然「こと!!」

「ことちゃん!なんで!!」

朱然とあと1人懐かしい声が聞こえた気がする…

ーーー
ーーー

こと「先輩〜こんなに資料持って重いですー!手伝ってくださいよ!」

会議に必要な資料を男の先輩…上司と運んでいる

でも明らかに私の方が3倍近くある
両手で震えながら持っている
それに比べて先輩は片手に少し持っている程度

この人は前からそうだった

会議室に向かうべく階段を登って1番上に着くと階段脇で先輩が待っていた。

「ことちゃん…俺な、前からお前のこと好きだったんだ」

こと「はぁ…」

それだったら気を使え!?!?w

「だからよ!!俺と付き合ってくれ!!」

真正面に来て肩を掴んで至近距離で叫ばれる
唾が飛んだ…うおえっ…

こと「先輩…私まだ入社して間もなくて仕事で精一杯なので…」

「えっ?なんで?大丈夫じゃん?」

こと「ごめんなさい」

仕事で頭いっぱいなのは本当だけど
恋愛よりゲームだし…

少し頭を下げて再び歩きだそうとすると

掴まれている肩に指がくい込んでいく
力が強くて痛い

こと「せっ…先輩…」

背後は階段…これ死亡フラグビンビン!?!?

「俺お前のこと可愛いって、ずーっと見てたのになんでだよ…好きだ好きだ」

ガシガシと私の体を前後ろと揺らしていく

こと「やめてください!」

大きな声を出されてびっくりしたのかパッと手を離されると私の体は後ろに傾いていた

両手には重たい資料の山
体は自由が聞かずに視界は白い天井が見える
頭や体に衝撃が何度も襲い
次第に視界は真っ暗になっていき

「ことちゃん!なんで!!」

遠くから大きな叫び声が聞こえた

そして意識がなくなった
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