永遠の花〜運命(さだめ)恋歌〜【第一部】
□序章
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―四神の間―
「――‥なる程、それであの二人を巫女と七星士の側に‥‥。確かにあの二人は精霊、青龍のものでもない‥。じゃがあの二人は黄龍の守護者でもあるぞ?」
「‥‥‥‥‥。」
何も言わず、難しそうな表情を見せる朱雀に太一君は暫くの間考えて‥‥‥。
「‥‥まあ、あの二人はお主のものでも青龍のものでも無い、巫女と七星士を護るものとしては適任か‥青龍側には"アレ"がついておるし、"アレ"は危険な存在‥何がなんでも封印せねばならぬ‥!」
「では‥‥。」
「黄龍にはワシから話しておくもう下がって良い‥‥。」
そう言うと朱雀はスーッとその場から静かに姿を消す。
太一君は朱雀が四神の間から姿を消した後、ため息を付いて独り言を呟く―――‥‥。
「ふう‥。やれやれ、次は黄龍か‥‥。」