第二章
□25.反乱者達の嵐
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「……あの二人が簡単に死ぬとは思えないけどね。」
「安心しろよ…直ぐに会わせてやる。
あの世でなぁ‼」
シュッ キンッ キンッ
クナイを四本投げ、大蛇丸の死角を狙う
シュッ スタッ
「三忍も嘗められたものね…。」
軽々とそれを避けると彼の元へ着地し、その首を締め上げる
「ぐっ…!?」
「相手の力量も計れないなんて愚かだこと…。
安心しなさい、直ぐに楽にしてあげーーー。」
途中、目の前の彼がニヤリと笑った
「しまっーーーー‼」
ドカァァァァァァン‼ と派手な爆音が響く
その建物全てに起爆札が貼り付けられていた
そして大蛇丸を襲いにきた彼の能力は全身を煙と化すことの出来る力
それは以前、大蛇丸が実験を行って手に入れた能力だった
「皮肉なもんだな大蛇丸…お前に身体を弄られて得た能力でお前がこんな目に遭っているんだからな…ククククッ…!」
目の前に散らばっている黒髪を見下ろして彼は笑う
隠れていたように有象無象の輩が現れる
「殺ったか?」
「殺ってはない、こんな簡単にくたばって俺達のこいつへの恨みは晴れるの?」
「そうだ、お前一人で殺したんじゃ話しにならない。」
「その通りだ。」
「大蛇丸は積年の恨みがある。」
「そうそ♪ みーんなで殺らないと♪」
凡そ50人はいる忍達が次々物騒な言葉を吐く
「ここで殺るのも良いがもっとじわじわ痛めつけたいな…。」
「移動する?」
「音の里に外れた実験施設がある、丁度木の葉に差し掛かる場所にな…。」
「成る程な、大蛇丸を殺した後は木の葉にその死体を引き渡し、俺達は大蛇丸の意思でないと知らせる訳だな。」
「あぁ…大蛇丸が見つからず俺達が発見されても木の葉の連中に尋問されるだけだからな。」
彼らは顔を見合わせて自分達の意思を確かめ合う
「ボクらの中にも、木の葉連中に顔を見られてる人は沢山いるからね〜♪」
「無駄話はおしまいだ、行くぞ。」
頷くメンバー達
(早くしねーと…厄介な奴らが嗅ぎ付けるかもしれないからな…。)
彼は二人の人物を頭に浮かべると大蛇丸を見下ろしてニヤリと笑ったーー
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