第二章

□25.反乱者達の嵐
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「カブトさん、クーデターって言ってた…大蛇丸様! どうか無事でいて…!」





裕巳は音の里に向かっていた





ただ大蛇丸の無事を祈って…




「ーーーー!?」




察知していた大蛇丸のチャクラが大きく揺れた




「何!? 何があったの…大蛇丸様!?」




消えはしなかったもののチャクラが大きく揺れた後、小さくなった




不安で一杯の心境に追い討ちをかけるように目の前に一筋の煙が上がっているのが目に入った




「音隠れの里に煙が!?」




爆発するような地響きは感じなかったのにも関わらず大爆発が起こったように音隠れの里のある方向から煙が上がっている




裕巳の足は更に速度を増す




ーーーーーー




ーーーーーーーーーーー






「…何…これ…?」




音隠れの里にで裕巳を待ち受けていたのはあまりにも無残に朽ち果てた“家”だったものだった 




音隠れの里にひっそりと佇んでいた地下に作られたアジトは壊滅し、瓦礫の山となっている
青繁っていた緑は黒く焦げ、パチパチと火に纏われているものもある




まるで戦争跡地だった




「大蛇丸様……大蛇丸様! 居たら返事をしてください‼ 大蛇丸様!?」




アジトの中にはとても入れなかったので大声を上げて大蛇丸を探した




しかし返事はなく、乾いた風が裕巳の髪を靡かせる




既に大蛇丸は殺害されたのか

そんな考えが頭を過り、絶望が目の前に見えた




「大蛇丸…様…私が…私が捕まったりしていなければ…‼」




悔しさに膝をつく




ガサッ




近くの茂みが揺れた




裕巳が一握りの希望を胸にそちらに顔を向けた瞬間、首に刃が当てられた




直ぐに“敵”と察知する





「おやおや、お目覚めが早いぜ?
大蛇丸のお気に入りちゃん?」




首に当てられたクナイも気にせずに裕巳は自分の背後にいる男に首を回した





「大蛇丸様は何処?」




その声には何の感情も込められていなかった



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