世界が違う

□忘れていたモノ
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空閑sid



シラカワさんが玉狛を離れて1ヶ月が経ったぽい

て言うのも、俺はそんなに詳しく知らないんだ

警戒区域の中

後ろにいるオサムとチカが警戒心丸出しで歩く

空閑「オサム」

三雲「なんだ?」

空閑「もっと体の力を抜かないとすぐに疲れるぞ」

三雲「そ、そうだな...」

一度足を止めて深呼吸を数回する

何時もより表情は硬いけど、だいぶマシになった

雨取【今日は門があんまり開かないね】

三雲「ああ、でも油断するなよ」

雨取【うん】

まだチカの方が余裕がありそうだな

?「まだこんな所に居るの?」

空閑「?」

少し前の盛り上がった瓦礫の上

三雲「小南先輩!烏丸先輩!」

なんと、こなみ先輩とからすま先輩がトリオン体でその場に居る

あれ?交代の時間か?

烏丸「お前達があまりにも硬そうに視えたらしいから、迅さんが手伝いに行ってこいとな」

三雲「あ、す、すいません...」

小南「全く、ただの防衛任務でしょ!そんくらい余裕を持ちなさいよ!このメガネ!」

空閑「まあまあこなみ先輩。オサムは隊長だからな、色々考えてるんだよ」

小南「ふーん...」

烏丸「雨取の方にはレイジさんが行ってる」

からすま先輩とこなみ先輩とレイジさんには何時もお世話になっているな

話しながら歩いては、門が発生してもいつも通り対処出来るように周りを見る

小南「それで?迅は何処に行ったのよ」

烏丸「迅さんなら氷月さんと一緒にデートに行きました」

ほう

小南「なっ!?ずるいっ!!私も氷月さんとデートしたいのに!」

三雲「そっちですか...」

けど、それは嘘だ

烏丸「嘘です。迅さんは私用で本部に行ってますよ。氷月さんは今、太刀川さんに捕まってます」

小南「え?ウソ?」

烏丸「はい、嘘です」

小南「とーりーまーるーっ!!!!!」

等とどんちゃん騒ぎをしていると、俺達の目の前に黒い空間が広がった

「門発生、門発生」

アナウンスを聞いた俺達はすぐさま武器を出し、構える

けど、そこから出てきたのは

?「あら?玄界(ミデン)ってこんな汚い場所なの?」

金髪の少女が赤いドレスを着てる

多分、トリオン体だ

何とも動きにくそうだけど、俺とそんなに身長が変わらない少女は

まるでシラカワさんのように張り付けた笑みで俺達を見た

三雲「此方、玉狛第二の三雲です。門から人型近界民を確認しました」

修が本部と通信していると、少女は手に持っている銀色のケースを開け足元に置いた

?「あらあら、あなた達が私と戦うの?」

烏丸「今すぐトリガーを解除し、大人しくすれば何もしない」

?「私が玄界ごときに言う事を聞くと思って?」

おおー、これがお嬢様思考と言う物か

シラカワさんから聞いていた通りの上から目線だ

小南「なら、力づくで行くまでよ」

こなみ先輩の一言で俺達は戦闘態勢に入った



空閑「逃げろ!オサム」

三雲「空閑!」

何故かは分からないが、修がやられた時

緊急脱出機能が作動しなかった

そのためこの警戒区域で修は生身の状態だ

烏丸「修、此処からなら本部へ通じる連絡通路が近い!そこへ避難してろ!俺達が道を作る!」

こなみ先輩が双月で相手を火力押しし

レイジさんの正確な狙撃と、千佳の大砲がいい具合に相手を足止めしている

烏丸「空閑は援護でついて行ってやれ」

空閑「了解」

小南「きゃぁ!」

「「!!!」」

こなみ先輩の悲鳴が聞こえたかと思えば、こなみ先輩までもトリオン体を解かれ生身の状態に

そして

?「はぁ...、やっぱピエロの出身地と言ってもピエロ以外は弱いね」

少女は笑顔で剣の先をこなみ先輩に向ける

ピエロ?

ああ、確か、「戦場のピエロ」って言う二つ名を持った人がいたな

その人は玄界出身だったのか

烏丸「小南せんぱ...!」

そして、隙を見せてしまったからすま先輩には宙に浮いているトリオンキューブで貫かれ生身に

これはマズいな

?「おーっと、こっからは俺が相手な」

小南「迅!?」

救世主のように迅さんは相手の剣をスコーピオンで叩き割ると、こなみ先輩を抱き上げ

俺達の所まで下がって来た

迅「なんで緊急脱出してないの?」

小南「そんなもん!こっちが聞きたいのよ!!」

迅「ま、原因は分かっているけどね」

どうやら少女が持ってきたあのケースが微弱だがトリガーの機能を停止させる電波が流れている多しい

そして

迅「多分、副作用も同様に使えない。現に、俺に副作用が皆に効かないんだ」

空閑「そうなのか。俺もな」

小南「早く言いなさいよね!遊真!」

空閑「すまんすまん」
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