大好きな... old

□経験談
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風上sid



『では、罰ゲームとして...』



風上「はぁ...」

切「ため息すると、幸せが逃げるんだってよ」

藤「そうだぜ」

俺は今、ため息しか出ないよ...

だって、後ろに...

丸「そんで、何処に行くんだよぃ?」

幸「氷月の所だって」

ジャ「だからって、俺達も午前に出かけなくても」

真「良い機会だからな、たっぷりと見せて貰おう」

柳生「見学と言っても、あまり中には入りたくありませんね」

仁「間違えられるからか?」

柳「それは仁王だけではないか?」

な、なんて精神的にくる罰ゲームなんだ...



風上「はーい、風上ですが」

?「優真?オレオレ」

風上「詐欺は仁王先輩だけで間に合っているのでー」

?「待てっ!悪かったって!」

風上「そんで、ワザワザ電話をこんなに朝早くから掛けて、何?父さん」

父「父さん、実は重要な物を家に置いて行ってしまってな」

風上「あー、大丈夫だよ。俺が処理するから」

父「やめて!お願いっ!届けて!!餓死するっ!!」

風上「えー、メンドイ」

父「頼むってー」



と、1時間前に父さんから家電が届いた

俺はそれを届けるために歩道を歩いている訳だが



『では優真、罰ゲームとして...』

風上「ゴクリ...」

『ある場所に待たせている方がいますので、その方を連れて此方に来てください』

風上「え?そんだけ?俺の罰ゲーム」

『はい。その代わり、しっかりと連れてきてください』

風上「なんかよく分かんないけど、わかった!」

『それでは、よろしくお願いします』

ピッ!



父さんから電話が変わったのにはちょっと違和感があったけど

まさか、ね...



風上「......」

幸「やあ、よろしくね。優真」

切「さっさと連れてけよ!」

丸「そうだぜぃ!」

ジャ「悪いな、優真」

柳生「今日はよろしくお願いします」

真「頼むぞ」

仁「なんじゃ優真。騙されたような顔して」

柳「氷月から今日の事を聞いていない確率、100%」

藤「ははっ!アイツらしい!」

風上「マジで?」



氷月!本当にごめんってば!

俺だって不可抗力だったんだよ〜!

今までの要約すれば

バカ父さんから電話が来て、そのまま氷月と交代

この前の勉強会で氷月の過去について言ってしまった罰をして

幸村先輩達を連れて行かないと行けなくなった

今日の事なんて一言も聞いていない俺は待ち合わせの公園で絶望

違った、仰天

てか、あのバカ父さん、今日も忘れて行きやがった

今日のは絶対にわざとだな!そうだ!全部父さんが悪いんだ!!

そして俺達は人通りがそこまで多くない歩道を団体で歩いて、ある場所を目指している

切「優真、まだかよー」

風上「あの建物だよ」

丸「え...、あれって」

藤「あれ?切原君は別として、なんで丸井君が知らないんだ?」

柳「丸井は話を聞いていなかったからな。フ、面白いデータだ」

丸「ちょ!柳!マジでやめてくれ」

幸「あれだろ、ブン太。氷月に着替えを見られた事が恥ずかしいんだろ?」

切「え、マジッスか!?」

丸「ゆーきーむーらーくーんーっ!!!!」

ジャ「ああ、平和だ」

仁「戻って来んしゃい。ジャッカル」

柳生「仁王君、ゆっくりさせましょう」

真「?、どうなっているのだ?」

もうヤダ!このパーティー!

団体さんを引き連れる事30分

俺達はその2人が呼び出した場所へと到着した

藤「いやー、久しぶりに見るね」

柳生「藤岡先生は此処へ出勤していらっしゃたのですか?」

藤「ああ、そうだよ。此処で試験受けて、仕事して、パトカー乗って。いやー、懐かしい懐かしい」

昔を懐かしむって言う表情よりも、なんだか楽しそうな表情をしているのは気のせいだろうか?

そんな藤岡先生の後ろを付いて行き、俺達は難なく中に入った

中では今日はよく電話が掛かってきているせいで賑やかとまではいかないが

何時もより騒がしかった

中を突っ切って体育館ッポイ所へ出れば、真ん中には腕を組んで仁王立ちしているバカが居た

父「待ってったっよー」

この呑気な奴が俺の父さん、家でも職場でも呑気であるが

いざ仕事が入ると、見た目と同伴以上の集中力と思考で数々の難事件を解いてきた
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