ただの冒険

□弓を使いこなせ
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剣と弓をうまく使いこなせない僕はやけになってノービスバードを狩っていた

辺りが少し見ずらいなと思ったら、辺りはすっかりと夜になっていた

ジョー「君、すごいね。よくそんなにも動けるね」

汗を掻きながら後ろの方でジョーが座っていた

『まあ、試験は明日だし。出来る事をやるだけさ』

ジョー「意外と努力家?」

ジョーの隣へ行き、剣を地面に突き刺してから座る

『意外ってなんだよ』

ジョー「だって、弓を使うのは初めてなんだろ?」

『そうだよ』

ジョー「才能でも無きゃあんなにすぐは上達しないよ」

『そうかい?』

ジョー「そうだよ」

『でも、満足に当たらないからね。お世辞でも上手なんて言えないさ』

ジョー「うーん、俺が見る限り君は相手の動きを先読みし過ぎているんだよ」

『先読み?』

ジョー「あれ?無意識にやってたの?」

『うん』

ジョー「ま、まあいいや」

なんだろう?

ジョー「相手の動きを予想しているから外れた時の代償も大きんだ。予測がダメなんじゃないよ。でもたまには感も必要さ」

『感、ね』

ジョー「俺も弓は使った事ないから知らないけどね。でも、俺はそう思うな」

『フム、やってみよう』

ジョー「え?」

弓を持って立ちあがり、刺してあった剣を背負う

遠くから気づかれないように打てば多少はいいかもしれない

ジョー「え!こっから狙うの!?」

『静かに』

ジョー「え、あ、うん...」

意識を相手に集中し、弓を引く

高度はそのままを維持して左右に飛んでいる

実際はその場で回っているのだろう

折り返し地点に入ったら同じ場所を短時間で2回通る

そこを狙って...

パシュと飛んで行った矢は予想通りに当たった、だがダメージが浅かったようだ

『今なら...!』

弓を片手に持ち、背負っている剣に手を掛けて相手へと急接近する

矢が当たった事によって地面へと落ちたノービスバードは羽を羽ばたかせて空へ戻ろうとしている

『させない!』

そのまま地面にいたノービスバードを斬る事に成功した

『よし、こんなもんか』

先程よりもスムーズに戦闘する事が出来たな

これをマスターすれば大抵の戦闘には使えるかもしれない

ジョー「えーー!!そんなにアッサリとやっちゃうなんて」

驚いているジョーは僕に近づくと、足元で丁度消えていってるノービスバードを見ていた

ジョー「うわー...、本当にすごいね、君」

『大した事じゃないよ。ジョーのアドバイスのおかげさ』

その後、満足するまで僕は戦闘を続け

ジョーもそれに負けないと競いあった






一方、そんな事をしている彼らをよそに

1人の女性が此処に訪れていた

???「明日はハンター試験。それに備えて準備しとかないと」

会場の下見をしていた女性はある所から声が聞こえた

その方向を見ればハンマーを振るう少年と、剣と弓を使いこなす見た事ない人だった

???「あら、あの子は?」

弓で相手を打ち落とし、剣でのスキルでとどめをさす戦法が流ちょうに見えた

???「......ふーん。弓もちゃんと使いこなしてる」

その意外な姿に目を奪われた女性は、軽く微笑んだ

???「明日の試験が楽しみね」

気分が良い女性はそのまま森を抜けて、街で一番大きな建物の中へと入って行った






ハンター試験
 

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