ただの冒険

□猛牛注意
1ページ/1ページ




夜の見張り台には明かりが灯っており、儚くも暖かいだ

空に多少の雲がかかっているが、星々の明かりや月光も程よく射していた

ジョー「げっ、あれは...」

『どうした?』

ジョーの見た方向に顔を向けると、まさに体格のよいアフロを被ったような茶色の牛が見えた

ジョー「こんな夜中にバッファローが暴れまわるなんて事、なかったのに......」

どうやら普段は大人しい性格のようだ

そのバッファローが互いに互いの体をぶつけて力自慢しているように見える

だが

ジョー「街に被害がいく前に、なんとかしよう」

『え?』

ジョーは珍しく背負っていたリュックを雑に置くと、バッファローの大群に突っ込んで行った

ジョー「おりゃー!」

お決まりの言葉を言いながら、両手で剣を構えてバッファローに振りかざした

攻撃を受けたバッファローは怒り出し、ジョーに突進する

ジョー「うわっー!」

『はぁ...』

ただ突っ込んで来るだけの攻撃を避けたら

避けた事が気に入らなかったのか、バッファローは転回してさら突進攻撃を仕掛けて来る

後ろで茶番のような戦いをしている間にも、僕は一体ずつ適当に対処して数を減らす

急所に当たれば一撃でひん死になり、最低でも二回当てないと倒れないようだ

一回目の突進を避け、転回するときのスピードダウンの所を狙って

背後から最後の一撃を与える

こうして僕は一体ずつ処理し、ジョーもなんとかしながら片づけていった






ジョー「最後だー!」

ジョーの体力は相当な物(?)

あれだけの突進攻撃を避けながらも元気にフィールドを走り回り、順調に囮役に勝手になっていった

そして、隙を見せたバッファローに止めを刺す

と言うような感じに、いつの間になっていた

ジョー「ナイス!」

『ジョーも』

ジョー「ふう、これでようやく片付いたな」

丘を登り、高い所から見下ろして確認をする

ジョー「色々気になる事はあるけど......。今日はもう眠いや」

『おいおい...』

ジョー「また明日考えよう。おやすみ!」

珍しく全力疾走で駆け抜けて行くジョーの後ろ姿を見ているともう豆粒のような大きなになっていた

まあ、今日はここにいても何もないし

特に気になるモンスターもいない

それに、まあ、実践も出来たし

今日の所は帰って寝よう

明日にそなえて






倒れそうな見張り台
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ